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2006年10月15日

談合事件から見えるもの

最近、世間を騒がせている談合事件の報道を見ていると、あたかも談合が社会悪の根源であるような扱いである。談合が犯罪であることに異論はないのだが、社会的な影響力に関しては悪の根源となり得るのだろうか?

以下は、建設投資の国内総生産に対する比率を示したものである。 参照:建設統計月報 2006.7 No.523 国土交通省総合政策局 情報管理部建設調査統計課 監修
*************建設投資の国内総生産に対する比率*************  年代  (単位:%) 前年比(単位:%)
昭和56  19.2
   57  18.2  △1.0
   58  16.6  △1.6 
   59  15.8  △0.8 
   60  15.3  △0.5 
   61  15.7   0.4 
   62  17.1   1.4 
   63  17.2   0.1
平成元年 17.6   0.4
   2   18.1   0.5
   3   17.4  △0.7
   4   17.4   0.0 
   5   17.0  △0.4 
   6   16.2  △0.8 
   7   15.9  △0.3 
   8   16.3   0.4 
   9   14.7  △1.6
  10   14.2  △0.5 
  11   13.8  △0.4 
  12   13.2  △0.6 
  13   12.4  △0.8 
  14   11.6  △0.8 
  15   10.9  △0.7 
  16   10.6  △0.3 
  17   10.6   0.0 
  18  10.3  △0.3
***************
上記の推移を見ると、昭和56年の建設投資が国内総生産の約20%を占めていたものの、その後の比率はバブル期前後(昭和60~平成2年頃)で一時上昇するも、年々下がり続け、現在は約10%と建設投資の社会的影響力が低下し続けていることがわかる。 さらに、最近の建設投資は、民間が増加傾向にあるものの、公共においては 15年度 -14.1%16年度 -13.9%17年度 -2.9% と(出来高前年比)3年連続減少しており、建設投資10%に占める公共の比率はさらに小さなものである。 参照:「建設投資の概況」 国土交通月例経済(平成18年9月号) 


かつてのような建設投資の社会的影響力が大きい時代では、投資案件の成否がそのまま国内総生産に反映されるため、談合もある程度は目をつぶられてきたと推測できる。 しかし、社会的影響力が低下してきた今、談合は、地検やマスコミにとって叩きやすい対象なのである。昨今の談合事件にはそんな要因があるのではないだろうか。 そして、社会的な影響力から考えると、旨みを吸っている諸悪の根源は、未だ見えない他にあると思われる。


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BY オリメン

コメント

“巨悪に敢然と挑む警察・マスコミ”というよりも、“年取って衰弱してヘタッているコソ泥をよってたかって踏みつけている警察・マスコミ”という感じですね。
こういう社会問題も経済と合わせて俯瞰するとおもしろいと思います。

  • ゴクウ 2006年10月18日 10:40

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