2006年10月21日
食糧自給と飢餓問題
総務省が発行している世界の統計の中の第4章農林水産業の中に、主要農産物の生産量がある。
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この中で、穀物の生産量の数字からは、多くの南の国の食糧生産能力が非常に高いことが分かる。
例えば、米の生産量をみて見る。
インドネシア5200万トン、バングラデシュ3800万トン、ベトナム3450万トン、タイ2700万トン、ミャンマー2460万トン、フィリピン1400万トン。
因みに、日本は970万トンである。
日本の食糧に占めるお米の比率は大幅に下がっているが、この日本の米生産量と比較してみると、
南の米生産地帯は、膨大な人口を養えるだけの農業生産力を持っている。
バングラデシュの人口は日本と同じ1億2千万人。インドネシアは2億人。
米の生産量からみると、バングラデシュやインドネシアは、十分な食糧自給率(穀物自給率)を確保している。
同様に、熱帯や亜熱帯に位置するアフリカ、中南米の諸国は、作物は異なるが、国土の生産力は、十分その国民を食わせる生産力を持っている。
しかし、先進国からの「飢餓、栄養不足の国」として、多くの開発途上国がリスト化される。
そして、「緑の革命」と称して、多収量の品種をバングラデシュに投入している。
どこか、おかしい。
南の国の食糧問題について、二つのサイトを紹介します。
一つは、Food First
食糧第一:食糧と開発のための政策研究所 日本語サイト
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このサイトに世界飢餓にまつわる12の神話がある。
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>神話その1
>膨張した世界人口を養うだけの食糧が足りない。だから食糧増産が必要だ。
>事実
>インドでは、2億人の国民がお腹をすかせていたとき、6.25億ドル分の小麦・小麦粉と13億ドル分の米が輸出されていた(1995年)。
>典型的な飢餓地域のバングラデシュでは、国民全員に2,000カロリーを供給して充分な量の米が生産されている。野菜・果物・豆類など他の食品を加えると、全国民を余裕を持って養うことができる量の食糧が生産されている。また肥沃な沖積土と水資源に恵まれたバングラデシュでは米だけで2倍も3倍も収穫量を増やす可能性があると推測されている。
>(しかし)、 世界で一番「餓えた」国にも国民全員が満腹になるだけの食糧がある。それでも飢餓が続き、餓えた国々から食糧や他の農産物が輸出されている。
>飢餓は現実に存在する。
じっくり読んでみてください。
もう一つは、八億人の飢餓
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神奈川大学附属高校3年生が、ThinkQuest@Japan、2001年度に参加した作品。
なかなかの力作です。
例えば、「日本の食糧事情」の内容がこんなになっています。
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By Leon
- by member at 14:07 in 06.現物高騰の舞台裏


コメント
ご紹介のhttp://journeytoforever.org/jp/foodfirst/report/hunger/12myths.html
より印象に残った部分を引用
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神話その2
干ばつや凶作が飢饉を引き起こす。自然災害のせいだ。
事実
「この村でも大勢が餓死したわ。裕福な農民たちは米を買い占めて、貧しい小作人たちに見せないよう隠していた。洪水のためそれほどたくさんの食糧がなかったのかもしれないけれど、あの時、食べ物がみんなに分けられていたら飢えで死ぬ人は一人もいなかったと思うわ」1974年の大飢饉後にバングラデシュの小作人が語った言葉。
:::中略:::
だれが食糧購入の手段を持っているのか?お金がないかぎり、市場に食糧があっても貧しい人たちは食べ物を手に入れることができない。
だれが恒常的に生存境界線ぎりぎりに追いやられているのか? 凶作は普段から搾取され栄養が不足がちの貧しい人たちに死をもたらし、豊かな人たちに金儲けのチャンスをもたらす。
農業システムの崩壊が干ばつの被害を拡大している。古来人々は干ばつや洪水の年にも被害を最小限におさえるための技術と知恵を培ってきていた。しかしこれらの伝統的な技術と知恵はしばしば無視され「近代的」農業技術が自然災害へのもろさの度合いを増している。
だれが、だれに対して「食糧不足」を戦略的に使うのか? 食糧はしばしば戦争の武器として使われ、結果として餓死が作り出される。
:::中略:::
自然現象は崖っぷちに追いやられている人たちへの最後の一押しだけだ。人間が作った組織や政府が、どの人が食べてどの人が飢え死にするのかを決めている。アメリカで冬にホームレスの人たちが寒さで命を落とすからといって、自然現象の責任にする人はいないだろう。人間が作った社会や経済が真犯人なのだから。
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富める者と飢える者がこの世界に同時に存在することを決めているのは、自然外圧ではない。
自然外圧はこれまでに人類が培ってきた技術と知恵をもってすれば克服できる。
これを妨げるのが一握りの統合階級たち。
彼らが市場システムに胡坐をかき、自らの私財追求を続けるかぎり、格差は拡大し、食糧問題は解決しない。
ということが理解できた。
>伝統的な農法や有機農法など持続的な農業の方が貧しい人々に食糧を確保することで注目されている。実際、自然環境に適合した持続可能な農法の方が自然を破壊する近代大規模農業より生産的なことは数々の調査で実証されている。
見ためのきれいなものを作るために農薬をまき、きれいなものを選んぶ人々。それが環境・人体に多大な影響を与えいるということを多少なりしっているはずなのに農薬を使いつづける。
人間のもつ自我や根の浅い情報にも簡単に左右されてしまう意識の低さが問題だと思いました。