2006年11月03日
年金制度に潜む、その本質とは!?
一向に解決の糸口が見えてこない年金問題。この年金問題の本質はどこにあるのか考えてみたいと思います。
まず、11月2日の記事のように、年金保険を含む社会保険制度はヨーロッパ発で始まります。イギリスでもドイツでも工業化が進み、市場社会になって初めて年金制度が登場していますが、当初農民はほとんど対象とされていません。
農業生産時代には、年金制度は必要なかったということですが、それは村落共同体の中で相互扶助が成り立っていたからです。
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農業生産時代は、たとえ年老い体が動けなくとも、長老として蓄積した経験と知恵によってみんなの役に立つこと=仕事をすることが可能であり、生活基盤を失うようなことにはなりません。
それに対して、工業生産時代での都市労働者は、自分の労働力を切り売りするだけで、賃金以外に生活基盤が無く、働けなくなったら生活基盤を失うしかありません。
共同体や生活基盤を解体して全くの根無し草
になってしまったのが都市労働者であり、年老いてor病気になって働けなくなったらどうするかという問題は都市労働者固有のものなのです。
つまり、年金制度などの社会保険制度をはじめとする制度が必要になった根本原因は、村落共同体が解体され、人々が生活基盤を失った都市労働者、個人にバラバラに分解され、人工的な制度にしがみついて生きるしかなくなったことにあるのです。
だから年金問題は、市場社会が解体してしまった生産共同体を今の社会にどう再生するのか?と言った議論抜きには解決できないのです。
byどんぐり
- by tamimaru at 14:16 in 03.国の借金どうなる?



コメント
「根無し草」って言い得て妙ですよね。
共同体が解体されて、相互扶助の無い都市生活者、それでも皆が生きていくのためにできた制度なのに、どうして後の世代に負担を押しつけて、もらい勝ちするという詐欺まがいの仕組みに誰も反対しなかったのか。
「自分さえ良ければいい」という自己チュ―な意識も「根無し草」だから出てくるのでしょうか。
ラ・マヒストラルさんこんばんは
根無し草って、結局共同体を解体され、自分の力で生きていくしかないという、状況に追い込まれてしまったという事なのではないでしょうか。
だから、目先の自分達の事しか考えられない。これでは到底詐欺まがいの制度に反対なんて出てこないですよね。せいぜい自分の子ども達にどう、その資産を想像するかくらいしか考えてないのでは?
byどんぐり