2006年11月12日
カレッジリンク型シニア住宅は広がるのか?
2008年、神戸市灘区で日本初の“カレッジリンク型シニア住宅”283戸が開設される。
“カレッジリンク型シニア住宅”とは、大学と結びついた老人ホームのことで、居住者はキャンパス内もしくは隣接した住宅に住み、学生と一緒に講義が受けられる他、住宅棟の集会所でも開かれる講義を受講できる。

アメリカで10年前に登場し、現在計画中のも含めると60施設あるらしい。
今回の事業は、関西大学文学部(教育担当)と財団法人社会開発研究センター(全体のコンサルとプログラム開発担当)、株式会社アンクラージュ(シニア住宅の経営担当)の3社による共同運営方式。
もちろん事業者にはそれぞれ思惑がある。
大学についていえば、対象となる18歳人口は、
平成4年に205万人→平成30年には117万人
にまで減少してしまう。つまり少子化により新たな市場開拓が迫られている。
一方建設市場も、平成2年から始まった厚生労働省ゴールドプランの補助金によって整備された介護入所施設の定員は、平成17年度81万人となり、全体としては充足傾向にある。次のターゲットとして、団塊の世代の健康老人を取り込もうとした動きである。
アメリカでは医師や弁護士が入居者の中心になっているようだが、日本で成功するのだろうか?
「閉鎖的な従来の福祉施設のイメージを打破し、頭を使うことで老化防止につながる。」なんてのがウリ文句のようだが、思惑どおりに行くような気がしない。
相変わらず、定年退職後の人を“消費者”としてしかとらえていない所に違和感があるのだ。
確かに知的刺激から「もっと知りたい。」と欠乏は生まれ活力は出るだろう。しかしその先はない。
既に社会で活躍してきた人は“人の役に立つこと”が最も活力の出ることというのを知っている。知っててなお“消費者”として踊らされる道を選ぶのだろうか?
約800万人と言われる団塊の世代よ、今後の社会の大きな舵を握っていることを意識して次のステージを選んでほしい!
頑張るぞ
という団塊の世代と、
頑張れ
と応援する世代はポチっと
御願いします!
- by goqu at 14:12 in 10.経済NEWS・その他

コメント
確かに、使われることが少なくなった脳の刺激という面では“カレッジリンク型シニア住宅”という案はいいのかもしれない。
若い人たちの中で、一緒に学びたい興味のもっていることを学ぶっていうのは、気持ちも若返ってくるような気もする。
しかし、本当に大事なのはその学んだことをどこで活かすのか?ってこと。せっかく、好きなことを学んで知識を得てるのに、学ぶだけの自分の満足しか得れないだけではもったいないではないですか。
ただ学ぶだけの消費者としてではなく、今後の社会を担う人として活性できる場になればいいなと思いました。
本当にそうですね。消費者として生きていく道しかないかどうか、800万人が選択を迫られるのかぁ。
写真だと大学生に相手してもらってるようにみえるけど、一緒にできることを模索して欲しいですね。おばあちゃんが、料理の苦手な学生に、昔ながらの料理を教えてあげるとか、以外と教えてあげることってたくさんあるんじゃないかな。
>なっぱさん
返信ありがとうございます。
“もったいない”という言葉には、「無駄なもの」という意味と、「価値があるのに活かしきれていない」という意味があります。
ご指摘の点はもちろん、後者。こっちの視点も重要ですね!
>やじさんきたさん さん
返信ありがとうございます。
最近、近所で行われるイベントには必ず子供向けに高齢者が昔の遊びを教えるコーナーがあります。
ご指摘のとおり、それ以外にも果たせる役割ってありそうですね。
定年後も「大学」という肩書きに釣られて“消費者”に押し込まれてしまわないことを期待します。
83才義父が、ブログを作りました。そのブログに妻の友人からいろいろな質問が・・・。義父は一所懸命調べたり昔のことを思い出したり、その質問にきちんと答えようと頭を使います。
自分が役に立つ方向がある。だから勉強する。これが誰でも当たり前の感覚だと思います。
どう役に立つ仕事を作るか?その方が先だとつくづく思いました。
>yooten さん
返信ありがとうございます。
実例って、考える上でとても参考になりますね。
役に立つことの充足を持っている人は、それを羅針盤に既に動き出しているのですね。
こういう人の存在は、周りも元気にしてくれます。
もし又あればドンドン紹介してください。
これを個々の動きに止めず、大きな一つのウネリにつながっていけば、社会全体を動かす力になると思います。