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2006年11月30日

活力のない企業

昨今、好調にも見える企業業績であるが、実情はそうでもないようだ。


野村総合研究所が上場企業の20、30代社員を対象に行なった

「仕事に対するモチベーションに関する調査」

調査項目       感じる    感じない

無気力感        21.3% < 75.0%

成長実感        38.7% < 42.5%

社会的使命感     29.5% < 31.7%

仕事に対する満足感 33.5% >  27.7%

長期定着意向     27.8% < 44.0%
(現在の会社に10年以上勤めたいか)

若手人材の活力度は、10、20年後の企業盛衰を問う指標となる。

今後の企業評価は、「社員の活力を上げるために何ができるか? 」と同義になってくるのではないだろうか。

確かに!!と思う方はポチっと押してから続きをどうぞ。

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↑かつての活力のあるサラリーマン像か!?

社員の活力とは何か?

かつての企業における社員の活力とは、昇給・昇格等の自分の【私権】こそその源泉であった。同期や同年代はライバル(敵)であり、他人を蹴落としでも出世することが当たり前の時代である。

しかし、貧困の消滅と同時に、意識潮流は、私権(自分)第一から仲間第一へとパラダイム転換した。事実、今の若者の意識は、私権など二の次であり、他人を蹴落としてまで誰も出世したいとは感じていない。

こうした背景の中、新たな企業活力の再生として、【個人】から【チームワーク】を重視し、【社員間のコミュニケーションの活性化】に焦点を当てた企業の事例を紹介する。

紹介するのは、一見使い古されたかつての古い制度ばかりであるが、社員の意識が【個人】から【チームワーク】・【仲間】へと転換したことで、以前とは全く異なった効用が生み出されているのかもしれない。


参考:日経ビジネス 2006.11.27「コミュニケーション進化論」


■社員旅行(バンダイ)

概要)
・国内外32コースから希望地を選ぶ、非日常的な体験を通じて絆を深める。
・部署単位の社員旅行から、他部署の社員との社員旅行を実施。

発端例)
中途採用に力を入れ始めた結果、エレベーターや廊下で顔を合わせても、部署も名前も分からない社員が急増。


■スポーツ大会(京セラ)

概要)
・社員の心が一つになる。世代を超えて感動を共有する舞台。
・年に一度開催の「全社スポーツ大会」で地域予選を勝ち抜いて全国優勝を競う。
・メンバー構成は、1チーム9人。男性:29歳以下2名、30~39歳3人、40歳以上1人、女性:年齢制限無し3人。
・2007年で述べ30回開催。

発端例)
会社の急成長に伴い、社員の入れ替わりが激しく、現場でのコミュニケーションの希薄化に対応。


■朝礼 3分間スピーチと社長講和(ソースネクスト)

概要)
・朝一番で聞く、同僚の趣味話。ユニークな朝礼で相互理解を深める
・どのような姿勢で仕事に向かうかというイメージを全社員で共有し、企業文化の域にまで高めたい。

発端例)
オフィスはワンフロアで誰もが顔見知りだが、一緒に仕事をしたことがなければ話す機会も少ない。朝礼を通して相手の人となりを少しでも知っていれば、コミュニケーションを取りやすい。


■独身寮(日東電工)

概要)
・個人に配慮した共同生活が若手社員の連帯感を生み出す
・人脈の少ない若手社員に業務のトラブルが発生した場合、誰にも問い合わせて良いかわからず業務を滞ってしまう。一方、独身寮で暮らす若手はそのネットワークを最大限に生かし、他部署との連携をスムーズに行う。

発端例)
若手社員のコミュニケーションを活性化するため。


■子育て支援(アメリカンファミリー生命保険、東京海上日動あんしん生命保険)

概要)
・育児を後押しする短時間勤務。通常勤務時間より1時間短くし、出社、退社時間帯を選べる。→保育園などの送り迎えが可能となる。
・労働時間・仕事量・給与がいずれも2分の1になる制度。

発端例)
大勢の女性社員が、出産や育児を機に退職していく。貴重な人材を失うのは大きな損失。
家族と十分にコミュニケーションが取れていてこそ、社員は持てる力を発揮する。
社員の「家族力」を高めることが企業経営に不可欠。


あとがき)

こうした制度が、本当に企業活力の上昇まで繋がっているのか?、という検証はもう少し時間が必要であるが、社員の活力を上げる方針を出さない限り企業の将来は無い。

ご意見ご感想ございましたらコメントよろしくお願いします。

コメント

なんかインパクトある画像ですねぇ・・。

ところでいくつか出された事例ですが、これはオリメンさんの指摘する【私権】が活力のあった時代の様式でしょう?

そのときと【チームワーク】重視となった今とで、どう取り組みが違うんでしょうか?

う~ん、気になる。

  • ゴクウ 2006年11月30日 22:36

『個人成果』に活力を見出していた時代は終わった。今後は、『共同成果』に活力を見出す時代になった。だから、コミュニケーションが重視されるようになった。ということですかね。

(野村総合研究所の調査による)
> 今回の調査では、現在勤めている会社の経営理念やミッションを、「知っているが自分にはピンとこない」人が57.1%、「知らない、忘れた」「そもそも関心がない」人が計14.3%でした。

という状況が一番やばいですね。これでは、『仕事で一体感を得る』なんで皆無でしょう。そうであれば、何であれコミュニケーションの機会を増やせばよいというわけではなく、中でも、『仕事=課題を互いに理解しあうなかで培われるコミュニケーション』がもっとも効果がありそうですね。
 

  • TOYA 2006年12月01日 03:00

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