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2006年11月18日

100円ショップが成り立つのは、何で?


バブル崩壊以降物的需要が落ち込む中で、スーパーや百貨店の経営も厳しい状況の中で100円ショップって好調のような気がします。ザ・ダイソーは、日用雑貨や文具など扱う大型店で主婦層や学生を捕らえ活気のある店舗の一つです。

ちょっと気になったので100円ショップが成り立つ仕組みを調べてみました~
そこで、お店の経営で大切なのは、

1.広告戦略
2.立地戦略
3.人件費
4.情報システム

ですが、ここに100円ショップの工夫があるようです。


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日本経済学生ゼミナール大会参加論文に「100円ショップの経営戦略」を扱っていましたので以下引用します。

1.広告戦略...「宣伝しない」ということの意味
100円ショップの戦略的特徴として、まず「チラシを打たない」ということが挙げられます。

集客力を高めるためにはチラシを打つのは普通当たり前です。しかし、チラシによる目玉商品から引き起こされる相乗効果が無くなり、逆にチラシのための膨大な経費だけがかさみ、採算が合わなくなるという状況が起こります。よって、チラシを打つという事は小売にとって非常に非効率な戦略となっているのが現状なのですが、ほとんどの100円ショップでは、チラシを打たないケースが多いのです。

その理由としては、
1)値段の格差が商品によって無い
2)100円ショップは定番商品を大切にし、目玉商品は商品に意外性を持たせ顧客に消費の楽しみを味わってもらうためのもの

ということが挙げられます。
こうした100円ショップの本質的な部分を重視すると、チラシは打たなくても良いのです。

2.立地戦略
100円ショップの立地には2パターンあります。
それは1つに、フランチャイズ化した業者が独自に店を出す出す郊外型の店舗、またもう1つに、既存の大型店舗内に出店するテナント型です。

前者は、地元小売業者によるフランチャイズ式店舗展開であり、特に立地場所に対して非常に気を使っているのが大きな特徴である。具体的には、郊外にある広く安い賃料の土地を借り、広い駐車場を完備するといったものです。郊外といっても地元企業が選ぶ立地ですから車の良く通る道などを調べて、大手100円ショップでは知り得ない、地元ならではの地の利を十分に生かして行なう立地なのです。そういった形で集客力をつけるのが前者の戦略なのです。

一方、後者は、大規模に展開する100円ショップ企業が殆どで、地の利を得られない代わりに最低限の集客力が保証されるジャスコや、イトーヨーカ堂などの大型スーパーに出店するケースが多い。しかしなぜ大手スーパーは、小売のライバル店とも言える100円ショップをテナントとして迎えるのだろうか。それは、それらの大型店が100円ショップという強い集客力のある店舗を店内に設けるという事で、たとえ店内にライバル店となる小売店があろうとも、全体として売上高を高めることを考慮すれば十分採算が合うためです。そのため、集客力の強い100円ショップをテナントとして出店させる場合、他店舗よりもテナント料を低く設定します。また、100円ショップ側も出店経費をおとす事ができ、しかも大型店に付属できるという事は、大規模に展開出来るという事です。言うならば、戦略に共生関係が見られる特異な体質を後者の100円ショップ企業は持っているのです。

3.人件費
100円ショップの経営面での利点は、アルバイトが即戦力になることです。なぜなら100円ショップでは、他の小売店に比べはるかに仕事量が少なくて済むためです。例えば、レジ打ちでは、全てが100円という価格のため簡単で且つ、教育に時間が掛からなくて済みます。商売として、極めてシンプルであり、また計算が単純で、客1人に掛かる時間も短くて済みます。そのため、積極的に戦力としてアルバイトやパートを採り入れている100円ショップも多いのです。

4.情報システム
小売にとって大切なのは、「商品の欠品による購買の機会ロスを防ぐこと」です。しかし、その点100円ショップは少々特異でな面があります。それは、顧客の殆どは、100円ショップへ明確な目的をもって買い物には行かないからです。100円ショップの特徴として、消費者は消費の楽しさ、選ぶ楽しさが効用を満足させているという点があります。そのため、100円ショップでは商品に死に筋、売れ筋というランクをあまり明確につけていない。コンビニなどはPOSシステムを積極的に導入し、商品単品管理を徹底し、いかに売上高販管率を抑えるかという事を念頭にしています。しかし、多くの100円ショップではPOSシステムの導入を控えています。それはまず、100円ショップでは商品回転率が高くPOSシステムでは単品管理が追いつけないためです。


第46回日本経済学生ゼミナール大会参加論文


物的豊かさが実現し、既に物が売れなくなった社会における、新たな適応スタイルとも言えるのではないでしょうか?

By nakahide


コメント

100円ショップで売られているのは、食器類、日用品(調理、掃除、洗濯、衛生、インテリア用品)、文房具、キャラクターグッズ、置物、食品、化粧品、などが主要商品のようだ。
食器類も含めて、これらはいずれも消耗品として買われていると言えると思う。

冷蔵庫、テレビ、車といった耐久消費財は既に飽和状態の中、消耗品市場のニッチを開拓したようにように見える。しかし、このまま拡大してゆくのだろうか?

さしあたり、消耗品だから急激に市場が縮小することは無いと思われるが、いずれ飽きられる時が来るのではないだろうか。

人々の意識はモノや個的な生活よりも社会や仲間と一緒に活動する・何かを実現するといった方向に向かいはじめているし、その流れは今後も拡大していくように思える。

  • わっと 2006年11月20日 15:37

わっとさんのコメントに同感します。
100円ショップが増えてきたのは90年代初頭から。長引く不況とデフレを背景に業界は急成長してきた。ところが、このところその成長にもブレーキが。かつては珍しさや価格への驚きから衝動買いした客が、目的のものだけを買うようになったのだ。キャンドゥ営業担当取締役の小杉山則男さん(51)は、「1人平均の買い物額は01年には480円だったのが05年には420円に減少し、今年に入ってからは来店客数も減少傾向」と明かす。 
(毎日新聞)平成18年7月29日

今までだと「(今必要ないけど)安いから買っておこう」といろいろ買っていたものが、必要なものだけ探して買う、と言うように変わって来ているのだろう。

  • mukai 2006年11月21日 22:11

100円ショップで売られている商品は、その値段の安さから不良商品も多い。実際何使われているのかわからない商品もある。

そんな中で最近の健康ブームや本物重視志向で、安くてその時だけの商品より、少々高くてもいいものを少しでも長くという流れから、今後の100均市場は伸びていかないだろうと思う。

  • なっぱ 2006年11月27日 13:22

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