2007年05月04日
「平均月収71万円」 ~富山にはなぜか富がある~

富山市 森雅志市長
「日本一豊かな家計」はどこか、という記事が日経新聞にのっていた。
それは、東京でも大阪でもはく「富山市」なのだそうだ。
「平均月収」 71万円=日本一
「消費支出」 40万円=全国2位
「こづかい月額」 4万5千円=日本一
「平均預貯金残高」569万円(富山県)=全国7位
日本の真ん中に位置する富山市だが、家計は全国平均値から突出した統計が並んでいる。
その秘訣はいったいどこにあるのだろうか?
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女性の常勤雇用率は全国1位の66%。全世帯の6割近くが共働きだ。日本では家計に占める世帯主収入の割合が82%だが、富山県では62%。配偶者や他の世帯主の収入が大きい「多財布」家計だ。
富山の女性はなぜ働くのか? 早速出会った女性タクシー運転手に聞いてみた。
「働くのが当たり前。家にいると『体が弱いのか』と思われそう」(堀田和子、37)。「子供はしゅうとめが見てくれるし、働けば旅行など楽しみも増える」(高橋小百合、44)
「うちは三世代同居の典型的な富山家庭」と話す67歳の針山節子。「起床は朝5時半。家族6人分の朝食をつくり、夕食の下ごしらえをする。二人の孫の保育所への送迎は”じじばば”の役目。顔見知りのじじばば仲間も大勢いる」
(中略)
富山では針山家のような三世代同居が世帯の2割。富山出身の社会学者、上野千鶴子(58)は「皮肉にも日本型家族制度という昔ながらの伝統が、結果として女性の社会進出を支えている」とみる。
日本経済新聞 2007年5月4日朝刊より
上野せんせ~、「日本型家族制度」って、昔から女性の役割がしっかりあった訳で、家事が軽減されるにしたがって、女性が役割を求めて社会に進出したのは、「皮肉」でも何でもなくて「必然」なんですよ~
閑話休題
富山県では、そういった歴史的な伝統だけでなく、自治体も「総働き」を推進制度を設けている。
富山市は昨年「運転免許を返上すれば2万円給付」という制度を始めた。対象は65歳以上。市が高齢者と若者の住まいの交換を仲介する。高齢者は車が必要な郊外の一軒家を出て中心市街地に引っ越し、空いた家は子育て世帯に貸す。所得に応じ月1万円の補助も出す。
時間とお金、住まいを地域でくくり出す。1年で507人が免許を返上し、市街地の人口は40年ぶりに増えた。自身も三世代家庭に育った市長の森雅志(54)は「子供以外はみな働くというのが富山の価値観。それを時代に合わせ、守るために行政が後押しする」。
また、ベンチャー企業も負けていない。
「看護師の惣万佳代子(55)は退職金1千万円をつぎ込み、仲間と14年前にデイケアハウスを立ち上げた。下はゼロ歳、上は98歳。障害者も共に過ごす。「一つ屋根の下に多世代、色々な個性の人が暮らすのが日本の文化」。この疑似大家族は富山型の特区として各地に広がっている。
嘉田滋賀県知事の「もったいない」に続き、「子供以外はみな働く」「一つ屋根の下に多世代、色々な個性の人が暮らす」も古くから日本人に根ざしている美徳だ。
「美しき日本」を作っていくのは国家ではなく、こうした自治体や民間による実践の積み重ねだ。
こういう人たちを見ていると、元気が出るなぁ~
がんばろう
by 倭民
- by watami at 15:42 in 10.経済NEWS・その他

コメント
ほんと、元気の出る記事ですね☆
働くことがふつうで、そういう当たり前の中にこそ活力源があるんだな~って思いました。
正直、富山市って田舎ってイメージありました。
田舎→仕事が無い→低所得やら過疎化ってな感じで・・・
「総働き」を推進制度
こんな発想がどうして出てきたんでしょうね。富山市の財政収支なども調べてみたくなりました。
セックスレスのデータとかも・・・・・
ついこの間、仕事で富山に行ってきたんですが、市街地には路面電車が走っていたりして、市街地が車が無くても住み易くなっているかもしれません。
みつこさん、垂心さん、コメントありがとうございます。
「働ける人は働くこと」当たり前のことができていないから、社会がガタガタしてしまうんですよね・・・
地域の事情などもあるので、国家主導ではなくて、地方自治体や企業が、積極的に提案していくことに可能性を感じています。
> 富山市の財政収支なども調べてみたくなりました。
セックスレスのデータとかも・・・・・
垂水さん、調べたら、是非教えて下さいね^^)
面白い!
タイトルの月収71万!羨ましい~って感じで記事を読みはじめましたが、最後まで読むとお金よりも女や老人の活力がすごい高そうですね!老若男女みんなで生きていく環境を創っているっていうのに共感しました!
活力がある結果としての“収入”
大いに評価できる。
一方で、「やりたいことをやっているので
収入が低くてもいい」というフリーター
などは、活力が出ているのだろうか?
という疑問が湧く。
(中には、活力がある人もいるだろうが、概ね低いのではないだろうか。)
ふと、“GDPによる評価”もまんざら悪いものでは無いのかも知れないと思った。
無理やりGDPを上げるために国債をつぎ込んだりする“信仰”がマズイ訳で、
活力の結果としての収入=評価であるのなら、
それは、それで評価出来るのではないだろうか?
私もnannnokiさんと同じで「月収71万」に惹かれて、何の気なしに新聞記事に目を通したら、中身に「おお~!」となったんですよ^^
>“GDPによる評価”もまんざら悪いものでは無いのかも知れないと思った。
無理やりGDPを上げるために国債をつぎ込んだりする“信仰”がマズイ訳で、
活力の結果としての収入=評価であるのなら、
それは、それで評価出来るのではないだろうか?
ニッシンさんに同感です。
もはやGDPは国家の活力を図る指標としては不十分ですが、新しい活力源を見つけることができたら結果的にはGDPも上がるはずです。
大きな事を言うと、
「新しい活力源を発掘して広めること」が、Financial Journalの目標かな(^^v