2007年05月18日
スティール・パートナーズと村上ファンドの関係
明星食品、サッポロにつづき、ブルドックソースにもTOB(株式公開買い付け)を開始、日本企業を震撼させているスティール・パートナーズですが、彼らの正体は意外なほど明らかにされていません。
「それでは」と、ネットで調べていたところ、タイトルのとおり、興味深い情報を得ましたので、まとめてみます。

では、まず彼らの出自から。(今回は九州の企業情報を提供くださっている、「ネットIB」さんのHPから引用させていただきました。貴重な情報、どうもありがとうございます。)
冒頭の場違いな写真?がケイマン諸島です。タックスヘイブン(tax haven)とは、「税の避難所」と言う意味。要は、税金が免除されたり、著しく軽減される場所、ということですね。
その後の彼らの興味深い行動が次に書かれています。
村上が後に周辺に語ったところによると、2人は「時価総額が純資産を下回る割安な株に注目している」と村上に言った。要するに村上ファンドがやっていることと同じようなことを日本でもやってみたい、というのである。2人が本格的に日本株を買い進めるのはこの村上対談の直後のことだったが、自分たちの動きが悟られないよう、証券取引法上の大量保有報告のルールに抵触しない5%未満の範囲内で少しずつ日本株を買い進め、じっと静かに潜行していた。
2000年、結構最近の会社なんですね、スティール。そんなんに蹂躙されてる日本って、、、おっと感情的になってもしょうがないので、報告を続けますね。
で、彼らは拠点にするために日本法人を設立、下の引用に出てくる黒田という人はそこに雇われた日本人です。
村上は明星食品が資産リッチである半面、株価が安いことに気づき、明星食品株を買い進めて経営改善を提言していた。このとき(04年7月)村上がクレディ・スイス・ファースト・ボストン証券をアドバイザーにして構想していたのは、明星(チャルメラ)、サンヨー食品(サッポロ一番)、東洋水産(マルちゃん)の3社が合併するというラーメン業界大再編だった。東洋水産の井田純一郎社長は村上側と数度の秘密交渉を持ち、明星を飲み込む形で再編に乗り出すことにゴーサインを出したといわれるが、最終局面になって井田の実父の会長が猛反対し、再編構想は挫折している。
こうしてみると、スティール・パートナーズが昨年11月に明星にTOBを仕掛け、最終的に日清食品がホワイトナイトとして傘下に収めた経緯は、その出口戦略(イグジット)を含めて、村上ファンドを相当程度真似ているといえよう。
あるいはスティール・パートナーズの別働隊リバティ・スクエアは大阪の朝日放送の株式を大量取得したが、これも村上がニッポン放送株を買い進めていることを見習ったものだろう。日本の放送局は資産リッチな半面、株価は低迷。経営陣の能力も低く、攻めやすかったからである。
ふむふむ、村上ファンドを真似て一儲け成功
ですね。
で、その直後に村上逮捕
彼らはどういう行動に出たか?
黒田は、明星の社外取締役を務めていたことから分かるように、投資対象企業と一緒になって企業価値をあげること、つまり長期保有による投資を力説したのだが、リヒテンシュタインとニーダーマイヤーは違った。「村上ファンドがなくなった以上、日本でアクティビストファンドとして活動できるのは我々しかない。
むしろ敵対的買収を辞さないで積極作で行くべきだ」。結局、黒田は放逐され、現在ハワイに脱出し、自ら普賢キャピタルマネジメントを設立している。スティールは村上ファンドのこわもての遺伝子を継承することになったのだ。
この黒田追放後の06年夏以降、スティールの攻撃が本格化した。明星食品、そしてサッポロビール。次に狙われるのは、以下の保有銘柄の中からであることは間違いないだろう。アデランス(25%)、ノーリツ(15%)、江崎グリコ(14%)、シチズン時計(10%)、ブルドックソース(10%)、キッコーマン(5%)、ハウス食品(7%)。保有銘柄から見て、ソースと醤油の合併や食品業界の再編あたりが今後話題になる可能性が高いと思われる。
な、なんと、ちゃっかり村上の後釜にはまっているではありませんか。
もしかすると、村上を失脚させたのも、、、おっと、この先は憶測になってしまうので、機会があれば調べてみますね。
ま、なんにせよ、スティールは、
①村上ファンドの手法をほぼそのまま踏襲。
②村上ファンドなき日本で、アクティビストファンドとして大活躍。
③日本企業の株式を保有、今後も大活躍の予感。
は間違いないようですね。
儲けそのものだけでなく、儲ける手法をも略奪していく彼らこそ、
というしかありません。
ケイマン諸島には、今も昔も海賊がいる、ってことです
日本人として祖国の防衛をどうするか、本気で考えるとき だと思います
- by ohmori at 19:59 in 04.狙われる国の資産

お、ぜひ知りたいと思った方、ポチっと応援よろしくです
コメント
スティールに関する記事は最近毎日新聞で目にしますね。ハゲタカ?海賊?いずれにしても今後の動向に注目です。
初めまして、松吉です。
面白く読ませていただきました。見事な情報力だと思います。自分もスティールに興味がありましたので、参考にさせてもらうかも知れません。
>Kさん
そうですね。このところ頻繁に登場しているので、さぞかし歴史のあるでかい会社かと思っていたのですが、ちがってたようですね、スティール。
今後もじっくり分析していきたいと思います。
>松吉さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
僕もいろいろ調べていて、たまたま「ネットIB」さんのHPに行き当たりました。
これからはネット上で専門家ではないわれわれ素人が認識・知識をつないで事実を解明してゆく時代だと実感してますので、ぜひとも協働して現状のこのモヤモヤした状況を突破してゆきましょう!