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2007年05月31日

ロシアの消費ブーム

ロシアではモスクワやサンクトペテルブルクなどの都市を中心に活発な消費ブームであるとテレビで紹介されていました。郊外型のショッピングモールでは週末には場外まで駐車場待ちの車が並び、日常品やブランド品を求めてレジには長蛇の列ができ、高級品である車や家電製品は国産品から輸入品への買い替えがブームとなっている。一方、消費ブームの高まりに歩調を合わせクレジットにまつわるトラブルも急増中という。

ロシアといえば貧困というイメージだったのですが・・・

Russia_map.png

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ここで、ロシアにおける消費ブームの背景に迫りたいと思います。

モスクワの人口1000万人、サンクトペテルブルクが500万人、100万人クラスが他に11都市ありますが、これらの多くがウラル山脈以西の欧州ロシア地域に集中し1億人(総人口1億4千万人のうち)の消費人口を有しています。ドイツの8300万人、英仏それぞれ6000万人に比較しても欧州経済圏で特筆すべき消費市場です。

ロシアのGDPは5347ドル(2005年)ですが、これは極東などを含む平均値でモスクワの平均収入は全国平均の3倍以上。モスクワを中心とした欧州ロシアは1人当たりGDPで1万ドル以上の1億市場だということです。上海の1人当たりGDPは6000ドルを超える水準ですが、欧州ロシアはすでにこれらを上回る水準を獲得し、ロシア全域の消費市場を牽引している経済基盤となっています。

2000年代に入って、国民所得は著しく向上し1人当たりの実質GDPは2004年で28%、2005年には33%以上の伸び率となっています。モスクワの平均的なサラリーマン世帯の平均月収2500ドルとして1500ドル~2000ドル程度の可処分所得があります。これは、旧ソ連時代からの社会主義の時代の名残から、光熱費や公共交通も安く年金、雇用保険、医療保険もすべて企業負担で名目の賃金以上に可処分所得が大きくなります。加えて、近年クレジットカードの普及は消費をすさまじい勢いで伸ばしている要因です。

小売売上高は前年比10%前後で伸び、モスクワやサンクトペテルブルクという大都市だけでなく、地方の中堅都市での消費にも火がつき国全体が消費ブームとなっています。これは、ロシアはもともと都市型国家で、農村人口は少なく都市と農村における消費の二重構造がなく、全国レベルで消費が盛んになる特有の社会構造基盤を持っています。


                     p8205098.jpg

どうも、ロシアの消費が急激に燃え上がっている背景はこの辺りにありそうです。エネルギー資源に支えられた消費拡大が、この先どのように移行するか見守ってゆきたいと考えています。

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