2008年03月25日
排出量減らすよりも排出権の方が安い!?
みなさん、こんにちわ
今年はご存知の通り洞爺湖サミットが開催されますね。
温室効果ガス排出量の件も、いよいよ圧力が高まってきた感があります
京都議定書で決定した削減目標ですが・・・国内の排出量は減っているのでしょうか。。。
恐らくこのままでは絶望的というのもみなさんご承知のことと思います。
で、どうする???というわけですが・・・。
排出権購入額と排出量削減費用の関係が何かおかしいことになっているのです。
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電気事業連合会、日本鉄鋼連盟など各業界団体が日本経団連に報告した取得見込みの排出権は合計約2億トン。主に京都議定書の約束期間の08―12年度の間に、海外でのメタン回収など温暖化ガス削減事業を通じて年平均4000万―6000万トンを取得する。新日本製鉄も産業界全体の排出権購入量を2億2000万トン、取得費用を最低5000億円以上と試算する。
つまり、8年から12年の5年間で1.2兆円
これは客観的に現状の日本を見た場合、明らかに払わざるを得ない状況でしょう。
でもこれは今回だけではありません。きっと洞爺湖サミットで議論されるであろう今後の目標はもっと厳しいものになるでしょう
恐らく排出権の価格も高騰し、現在の倍も3倍もする額を支払う羽目になるのは概ね予想できます。
うーん、どうも日本ははめられてしまったな~という感がいなめないですね
そもそも排出量そのものを減らすことで何とかするというのはかなり厳しいですが、無理やり減らそうとするとどうなるのか???
実際、シュミレーションを行った記事がありましたので紹介します
試算は、企業の対策では業種ごとに省エネの最先端技術を導入し、発電電力量に占める原子力の割合を05年度の30%から20年度に45%に高めることなどが前提。企業の負担は25兆6000億円に
上る。
家庭では、05年度で32万戸の住宅で使われている太陽光パネルを20年度に320万戸に増加させたり、05年度に約80%の普及率のブラウン管テレビを20年度にすべて液晶やプラズマテレビに移行するなどの省エネ対策の進展が条件。これらの対策で約26兆7000億円で家庭1世帯当たり約50万円の負担となる計算だ。
裏返せば、そこまでしなければ到底達成できない数字といえる。経産省は「目標ではなく、あくまで最大限対策を見積もった場合の見通し」と説明する。だが、前提のハードルはあまりに高く実現の見通しは乏しい。経産省があえて提示したのも「ここまでしないとCO2削減はできないという問題提起の意味もある」(同省幹部)。
7月に北海道洞爺湖サミットを控え、京都議定書後(13年以降)のポスト京都の枠組みづくりが議論される。排出量取引制度や環境税など企業への新たな規制の議論も本格化する見通しで、経産省には「試算を土台に国民に覚悟を求め、誰がどう負担するかを明確化したい」という思惑があるようだ。
ということは実際に排出量を減らそうとすると20年度までの12年間で52兆円。
まだ20年度までの目標は決まってないので一概に比較はできませんが
前述の排出権の場合は12年度までの5年で1.2兆です。
単純に20年度までの排出権を算出すると約3兆円。(恐らく排出権価格はもっと高騰しますが一旦の額でいうと)
排出量減らせば52兆円、排出権買えば約3兆円。
上記は相当ザックリとした計算なので参考程度ではありますが、それでも排出量を減らす方が桁違いに高いのは一目でわかります。
でもなんで???
それは上記にもあるとおり、要は市場原理に則って減らそうとしているからではないでしょうか
排出量を減らすには⇒(生活は変えずに)省エネ商品をアピール⇒消費を促す
特にテレビなど典型的な例ですが、かつてのブラウン管TVでは電力の効率が悪い⇒新しいプラズマディスプレイや液晶テレビが大々的に市場に出現。しかし大型化し、結局電力量は変わらずかもしくは逆に増えるとのこと。
でも一般消費者としてはこれまでと同じくらいの電力で大型テレビが見れるし、一応省エネだしで「まーいいか」となるわけです。
一方、排出量は消費が増えれば全体としてみると当然増えてきますね。
開発・製造・包装・販売・運送などなど。まるでいたちごっこのよう。
その結果で52兆円。
何かおかしいですよね。
そもそも先端技術を駆使⇒「省エネ」を盾に消費を促すという考え方そのものにどうしても違和感を覚えてしまいます。
この現状。どう思いますか?
- by watasin at 13:39 in 08.金融資本家の戦略


コメント
日本ほど、環境技術の進んだ国は先進国でも他にはないわけで、何度考えても、その事をモット主張できないのかと思ってしまいます。
ところで、日本にはそもそも資源と呼べるものが殆ど無いもの事実。私は、あくまで批准するなら、他国に排出権を買うのに金を払う位なら、原子力は別として、環境技術の開発に金をかける方が良いと思います。
地球温暖化やその原因が二酸化炭素の増加にある、と何時からか宣伝され始め、まるで科学的定説でもあるかのような錯覚を持たされていると言う欺瞞の構造を、このブログを読んでいる問題意識の高い方々は皆さんご存知なのでしょう。
二酸化炭素排出権が株の様に売買され、また一つイカサマ商売が増えて、国民が払う税金が権力者の食い物にされるのですね。
京都メカニズムの仕組みは大きく4つで
①排出量取引
②クリーン開発メカニズム
③共同実施
④吸収源活動
がありますね。特に日本に置いては丸紅を始めとして開発途上国での②が行われています。しかしこれも事業を他国で起こしてはじめて排出権がもらえるのでやればやるだけ排出量は増える構造になっています。
結局市場が潤えばいいという仕組みばかり。
ま、ホントうまいこと考えられていますね。。。うーん。
でもそもそもCO2が温暖化の主原因という誤った認識が世界的な常識化しているのもその前段階での罠だったってこと。仕業は世界金融資本なのか、もう許せないですね・・・。