私は、30代の会社員です。まさしく飽食の時代に育ちました。
今まで、食事に事欠く経験などしたこともありませんし、そのような心配をしたこともありません。
しかし、私たち日本人にとって、食糧確保や食の安全保障が深刻な問題になってきているような気がします。
大豆やとうもろこし、小麦といった穀物価格の国際的な急騰の煽りを受けてか、日本人の主食であるコメの国際価格も急激な上昇をしているようです。
もちろん、国際的に流通しているコメは、日本人が好む品種とは異なる品種ですが、すでに沖縄の泡盛というお酒は100%輸入米で醸造されているようです。
中長期的、かつ、、代替可能かどうかという視点で考えると、同じ主食穀物であるコメとして、今後価格が上昇する可能性は多分にありそうです。
現在の日本の食糧自給率は、40%に達していません。食べ残しなど無駄に廃棄している量を考慮しても、不足することは、明らかでしょう。
遅きに失した感はありますが、日本の安全保障の観点からも、そろそろ自分たちの胃袋をどうやって満たしていくのかを真剣に考えてもいい時期に来ているのではないでしょうか?
以下引用
日本農業新聞・食ナショナリズム(2008.3.19)
□自国の胃袋 最優先(禁輸)/混乱する穀物貿易
自由貿易、国際化、市場原理。世界中の農業と食の分野で語られてきた「改革」の危うさが一気に吹き出した。食べ物が不足する時、人はまず自分と家族の分を最優先する。国は自国民を品不足から守ろうとする。国際穀物需給の逼迫(ひっぱく)と価格高騰の中で、穀物の輸出国は相次いで輸出規制に踏み切った。食のナショナリズムは、穀物貿易を大きく揺さぶり始めた。
バングラデシュとの国境に位置するインド西ベンガル州の都市、イングリッシュ・バザール。2月8日、米を積んだトラックの通関手続きができず、突然の渋滞が始まった。3日後には300台に達した。ドライバーは出国が許可されず、引き返すこともできない。地元紙は「米の禁輸措置で大混乱」と報じた。
インド通産省は、高級な香り米を除いて普通の白米の輸出を昨年10月9日から突如禁じた。その後、水害で大幅な米の減産となったバングラデシュ向けに限って輸出を一部解禁。だが、今年2月7日、再び政府間貿易を除き、原則として禁輸を決めた。国境の立ち往生は政府の急な決定に業者が振り回されたものだ。
「国民に配給するのに十分な在庫がないとなれば、輸出を規制することは当然だ」。政府系のジャイパー開発研究所前所長のシャブド・アチャルヤ博士は言い切る。インドでは米輸出は1991年までは完全な輸出許可制だった。97年に原則自由化され、数量制限と最低輸出価格制度が一部残った。その後、公式には完全自由化されて、輸出も奨励された。
しかし、米の需給が逼迫するや、「インド政府はためらわずに禁輸を決めた」
(タイの大手米輸出業者)。国内の需要が伸びていることに加え、アフリカ向け輸出も好調。昨年のインドの生産量は過去最高の9400万トンを記録したが、急増する米輸出を前にして、国内の米供給を最優先する姿勢を明確にした。
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