2008年08月26日
世界は多極化する? ~ドル安懸念から各国は通貨供給量を増加させている?その3~
これまでの投稿で、世界の主要商品の価格を形成している米ドルの供給量が急増し、ドル安が進行している事と、そのドル安を食い止める為にドルペック制を採っている国々が自国通貨を増発し、ドルを買い支える事が世界的なインフレ状況を招いていることが扱われてきました。
この悪循環から抜け出す方策として思考されているのが、世界経済の多極化。
世界経済の多極化は、どんな形で、どんな風に進んで行くのか?
その取っ掛かりとして、思いつくままではありますが、多極化する目的をいくつか上げてみたいと思います。

↓押してください
様々な立場の者たちが、それぞれの思惑で思考していると思われる多極化構想。
その目的としては以下の3つ。
①基軸通貨体制の崩壊によるドル暴落や世界不況を回避し、世界経済を軟着陸させる。
基軸通貨は、その国家の持つ国力以上の価値が与えられるため、必然的に輸入>輸出の構造を招き、国内産業の空洞化を招く。
その意味で、基軸通貨体制はいずれ崩壊する構造にあるため、軟着陸先を模索する必要がある。
②世界貿易不均衡を是正するために、ドルペック制から離脱させる。
ドルペック制を止めさせて、独立した通貨政策を持ち、柔軟な為替制度を取れるようにすれば、貿易不均衡を是正する事ができ、世界的なインフレを抑制する事も出来る。
③国際金融家同士の覇権争い
これまでの米単独覇権体制を崩し、新たに覇権を手に入れようとする反米派と親米派の争い。その裏で糸を引き、動乱の中で金儲けをもくろむ国際金融家。
多極化を目指そうとする方向は同じでも、そこで目論んでいることは、まるで正反対の内容もありそうです。
その辺をうまく整理できれば、世界の多極化への道筋が見えてくるかもしれません。
他にもまだあるかもしれませんが、この3つを取っ掛かりにして考えていければと思っています。
- by minezo at 01:04 in 07.新・世界秩序とは?



コメント
整理されていると、色々質問がたくさんでてきました☆
答えてもらえると(今後追求してもらえると)嬉しいな~と思ってあげてみます♪
①→多極化って、基軸通貨が各地域でできるってこと(ここもあっているかあやしい
ですが)であれば、結局多極化しても各地域で崩壊する構造にあるのでは!?
②→“ドルペック制から離脱”=“柔軟な為替制度を取れる”ってことなの???
③→多極化=金儲けできる仕組みってどんな構造で金儲けできるの???
あと、多極化ってどういうこと??も詳しく分かってないかもf(^^;
これからの追求楽しみにしてます♪
基軸通貨の多極化というと真っ先にEU・ユーロが浮かびます。
ドル一辺倒では危険として、外貨準備でユーロを保有する傾向が強まっている。
しかし、これを逆に見ると、EUは、諸外国が保有してくれるユーロ資産分だけ、タダで消費できることを意味している。
例えば、中国から商品を輸入する。その代金をユーロで払う。中国は、ユーロをそのまま外貨準備として保有し続けるので、輸入に見合う輸出をする必要がなくなる。
欧米の金貸し達は、金兌換を停止した後の「基軸通貨」の旨みを熟知しているのではないでしょうか。
mohoriさん、leonrosaさん
コメントありがとうございます。
多極化して、基軸通貨が各地域にできれば、一つの基軸通貨が崩壊の危機に陥ったとしても、すぐに別の基軸通貨へ資産を移動できます。資産の移動先があれば、一部の基軸通貨の崩壊と成立を繰り返していくことが可能になるのではないかと思います。
ドルペック制を維持する為には、ドルと自国通貨の為替レートを安定させる必要があります。経済状況が過熱気味にある新興諸国では、通貨供給の引き締め政策取る必要があっても、ドル安が進む今のような状況では、為替レートを安定させる為にドルを買い支える政策を取らざるを得なくなります。
ドルとの為替レートに固執する必要が無ければ、無理な政策を取る必要もなくなりますので、ドルペック制からの離脱は、基軸通貨の多極化とセットの考え方でしょうね。
多極化で金儲けが出来る仕組みは、leonrosaさんが書いてくれた内容で、私もなるほどといった感じです。
基軸通貨となった時の最初のうまみをすえるだけすって、うまみがなくなってくれば、また新しい基軸通貨の成立を模索していくのではないでしょうか。
質問が出てくると、それに答える形でどんどん前へ進んでいくような感じがしますね。