2008年10月23日
アイスランド~小さな金融大国の誕生から崩壊まで~

“アイスランド”が、今、国の崩壊危機を迎えています
最初に、“アイスランド”ってどんな国かを軽くまとめると…☆
人口 :31万人 (参考:吹田市 35万5千人 …吹田市より少ないんだ~)
面積 :10.3万平方キロ (北海道に四国を合わせたほどの面積。かなり大きな島。)
GDP:160-200億ドル (07年では世界4位
)
火山国なので、国のいたるところで温泉が吹き出している
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漁業大国で食べ物がおいしい
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暖流が流れているので、緯度のわりに冬の気温はそれほど低くない
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(日本の北海道よりも暖かいとか・・・♪)
夏は白夜
、冬はオーロラ
を楽しむことが出来る
■金融大国までの道のり
1970年~1980年代は、欧州最貧国で、当時は漁業
以外にほとんど見るべき産業はなかったようです。
そこで、政府は1990年代から構造改革を推し進めました。
90年代~景気拡大が始まり、アルミ精錬産業が発達するなど、産業構造も急速に変化。
また一方で、外国との資本移動規制の撤廃・金融機関の民営化・通貨クローナの変動相場制などを押し進め、2000年には金融市場の自由化が完了しました。
2000年~アルミ精錬産業分野などへの大型対内直接投資が活発化
(地熱および水力発電により電力コストが安いのでアルミ産業が入ってきた)
2003年~国内景気好調により、
金融・小売・航空業界の北欧・英国企業に対外直接投資の急拡大
海外からの投資が活発化(ほぼ欧州(英・独)中心)
この流れで、アイスランドの金融機関はわずか5年で国内業務を主に請け負う金融機関から、国際的な大手金融機関へと変貌を遂げました。
アイスランドの金融機関の資金は、2000年時点では[国内:国外]=[2:1]だったものが、2006年末では[国内:国外]=[1:2]と逆転しました。
■海外からの巨額の資金集めを可能にしたものは!?
2006年度の大手3行の資産:1500億ドル(GDP×8倍)(リンク)
海外からの借り入れ:GDP×6倍(リンク)
大手3行…カウプシング・グリトニル・ランズバンキ
①高金利!!
アイスランドの金利は元から高かったわけではなく、99年2%だったものを段階的に利上げしていきました。そして、2003年の海外投資が活発化によって、“①景気が過熱してインフレになるのを抑える”ことと“②通貨安定化策”を目的としてどんどん金利を引き上げ、その結果最大15.5%の金利にまで到達しました。(詳細金利推移:リンク)しかし、金利を上げることで、さらに外国からの資金が増加するという悪循環を引き起こしていました。
海外投資の活発化 → 景気過熱 → インフレ ⇒ 【金利上昇】
↑ |
└―――――――――――――――――――――┘
②キャリートレード!!
世界経済にとってそれ程重要とは思えない小国に、数百億ドルもの投機資金が流入した仕組みの1つが「キャリートレード」です。
キャリートレードは、簡単に言えば、安い金利で資金を借り、高い金利やハイリターンが期待できる市場で運用し、利鞘を稼ぐというシンプルな手法である。だがグローバリゼーション時代の「キャリートレード」の特徴は、各国の政策金利の差を利用するなど、資金を世界規模で移動させ、大規模な利鞘稼ぎを展開する点にある。 金利の低い国、具体的には「量的緩和」でだぶついた資金が「ゼロ金利」で調達できる日本で借り入れ、金利の高い国、つまりあまり魅力的とは言えない小さな国内市場に国外から資金を呼び込むために、短期金利を10%台と高目に設定・誘導しているアイスランドのような国の短期国債に投資するのである。しかもたっぷりとレバレッジを利かせ(投資額を膨らませ)れば、労せずに莫大な利鞘を手にできる。 ところが小規模な市場に大量の資金が流れ込めば、それは間もなく国債市場から溢れ出て他の金融市場へ、アイスランドの場合は株式市場へと流入したのだ。「4年半で、平均株価が5倍に高騰」したのは、文字通りの意味で投機資金の流入が生み出したバブルだったのである。 リンク
■金融大国の崩壊と現状
アイスランド銀行はこの国のGDPの6倍にも上る巨額の借り入れを行い、世界中で企業を買収などの投資を行っていましたが、米発のサブプライムローン問題を契機とした世界的な金融市場の混乱を受け、
アイスランドの銀行の資産規模が経済規模に比べて大きいこと
アイスランド株式市場が下落する中で、アイスランドの銀行の株式保有率が高いこと
を理由に、アイスランドクローナ&株式市場の大暴落が始まり、預金の流出が止まらず、アイスランドの金融機関は対外債務を大量に抱え崩壊し始めました。資金繰りが悪化した大手3行は、次々と国有化されました。(リンク、リンク、リンク)
しかし、国有化されてもなお、問題は全く解決していないようです。
アイスランドの最大手銀行であるカウプシング銀行が2006年10月に発行した円建て外債(サムライ債)で、利払いの遅延が発生していることが明らかになった。20日に利払い日を迎えたが、支払われなかった。7日間の猶予期間を過ぎても支払われなければ、債券の契約上の「債務不履行(デフォルト)事由」にあたることになる。(リンク)
利払いが遅れているのは、500億円分(リンク)。これが国有化しても返せないとなると、国家破綻…
アイスランドの国家予算は50億ドル/年ゆえ、相当な額を国有化に伴い使い(グリトニル銀行だけで9億ドルの資本注入をしている!!リンク)、まわせるお金がないのだろう。。。
まさにアイスランドの国家崩壊危機!!
それをなんとか助けようと、IMFが10億ドル、北欧・日本の中央銀行が50億ドルを負担し、計60億ドルの融資をする見通しがあるとのこと(リンク)。また、ロシアに40億ドルの融資を交渉中との情報もある(リンク)。27日の500億円分を払うのは間に合うのか!?国家予算1年分の融資をしようとしているが、それでどれほどアイスランドは持つのか!?
ひとまず27日がアイスランドの今後を決める焦点となってきそうです!!!
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今回アイスランドを調べてみて、アイスランドのように金融に依存している国は沢山あるのでは!?ということは、他にも破綻しそうな国は沢山あるのでは!?と思ってしまいました
- by mihori at 22:21 in 08.金融資本家の戦略


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火山国なので、国のいたるところで温泉が吹き出している
漁業大国で食べ物がおいしい
、冬はオーロラ
を楽しむことが出来る

コメント
デフォルト(不履行)は信用を無くして孤立することを意味するのですよね。
デフォルトを危惧する国家をネットで検索してみました。
http://moneyzine.jp/article/detail/103226/
「MoneyZineニュースより」
「米国発の金融危機は世界中に飛び火し、アジアや欧州などの新興国は悲鳴を上げ始めている。22日にインタファクス通信が報じたところによると、ベラルーシ政府と中央銀行は、国際通貨基金(IMF)に対し、国内経済の安定へ20億ドル(約2千億円)の融資を要請した。
またパキスタン政府も国内の治安・政情不安と世界的な金融危機の影響で、債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が高まり、IMFに資金支援を求めている。この他、すでにウクライナやアイスランドなどがIMF側と支援協議を進めており、金融危機の影響は連鎖的に体力のない新興国の国家経営に打撃を与えている。
90年代後半に発生したアジア危機などでは、融資条件のハードルを高く設定していたIMFだが、金融不安に歯止めをかけるため支援の実施を速める緊急融資制度を適用する方針だ。」
逆にIMFにそれほどの体力があるのだろうか?とも心配しますが・・。どうなんでしょうか?
>銀行がGDPの6倍にも上る巨額の借り入れを行い、世界中で企業を買収などの投資を行っていた。
これをわが国に置き換えると、三菱UFJが3、240兆円(540兆円x6倍)の借金をして投機に走り、焦げ付きを発生させて破綻。最早、国家が肩代わりできるようなレベルではなく、ロシアの属国になる日も近い。
濡れ手に泡の過剰な金融依存の末路はかくの如しで、他山の石としたい。
朝起きて、ニュースを見たら
「本日、国家が破綻しました!」
なんてこともありえるのかなーと思うと
結構恐ろしいです・・・。
>hassiiさん☆
コメントありがとうございます♪
すごーい☆調べてくださったんですね(*^^*)
ありがとうございます♪
IMFの資金力は2~3千億ドルらしいです。
挙げてくださっただけでも、ベラルーシ・パキスタン・ウクライナ・アイスランド…4国も。
きっと今後この4国だけではすみそうにないですよね…f(^^;
ということは、“IMFの体制どうする???”っていう問題にも繋がってきそうです★
この辺も新ブレトンウッズの焦点となるようですね♪
>aruihさん☆
コメントありがとうございます♪
>濡れ手に泡の過剰な金融依存の末路はかくの如しで、他山の石としたい。
本当にそうですよね。
ヨーロッパも結構金融依存の国が多いとかいう噂を聞きました。
マネー経済が膨らんでいた時は、ものすごい勢いで成長でき、もてはやされたけれど、
マネー経済は実体のない世界。バブルがはじけたら、元も子もないですね。。。
すごくコワイ世界です。。。
>ぴんから体操さん☆
コメントありがとうございます♪
ホントにありえそうですよね。
いつおきてもおかしくなさそうです(>_ 国家の破綻とか考えたこともなかったけれど、
今のままだと国家の“信用”もどんどんあやしくなっていきそうですよね。