2009年03月07日
地球外エネルギーは期待できるか? 鎖国の可能性を探る!-7
これまでは、既存の技術でどこまでエネルギー自給が可能かを見てきました。
今日はいわゆる新エネルギーでどこまで自給が可能かを見てゆきましょう。
ただ、新エネルギーといっても多種多様で、話が拡散してしまいそうです。
そこで、今回は地球外からやってくるエネルギーに絞って追究したいと思います。

なんで地球外からやってくるエネルギーに絞るかというと、よく再生可能なエネルギーといわれているように、枯渇の心配がないからです。人類の存続期間しだいですが、多分大丈夫でしょう。
石油や石炭はもちろん、最近注目されているメタンハイドレートなども地球内に貯蔵されているエネルギーなのでいつかはなくなる。だから外からやってくるエネルギーが軌道に乗れば、その心配はなくなる、というわけです。
地球外エネルギー(←略しました)といわれて真っ先に思い浮かぶのが太陽光ですね。
風力もそうです。太陽光が運んできた熱エネルギーで大気が攪拌されるのが風、ですからね。
太陽以外では月の引力で生じる海の干満を利用した潮力発電というのもありますが、紙面の都合で今回はカット(笑)、“太陽”に絞って進めます。
■■太陽光発電
文字通り、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換し、人類社会で使えるようにするのがこれ。
その仕組みはちょっとややこしいです。
⇒こちらを参照してみてください。
で、その可能性ですが、
太陽から地球全体に照射されている光エネルギーは膨大で、地上で実際に利用可能な量でも世界のエネルギー消費量の約50倍と見積もられている[2]。たとえばゴビ砂漠に現在市販されている太陽電池を敷き詰めれば、全人類のエネルギー需要量に匹敵する発電量が得られる計算になる[3]。日本においても、需要より遙かに多い量を置けるだけの場所があると見積もられている。ウィキペディアより
とのことです。
太陽光発電の可能性については、なぜかゴビ砂漠の面積がよく引き合いに出されているようです。日当たりがいいからでしょうか?
YAHOO知恵袋にも、
ゴビ砂漠の半分に変換効率15パーセントの太陽電池をおいて全世界のエネルギーをまかなうとしたら、設置費用はどれくらいかかると思いますか?
という質問(なぜかWIKとは異なり、半分の面積になってますが)に対し、
ゴビ砂漠の面積・・・・100万k㎡、半分の面積・・・・50万k㎡、維持管理用道路の面積・・・・20万k㎡ 設置面積・・・・30万k㎡材料費=92,767円/0.96㎡(税込み)
周辺機器、取付費用を含めて200,000円/㎡くらいでしょうか設置費用=30万k㎡×200,000円/㎡=6京円です
維持管理費・・・砂嵐のたびに100億円位必要です
という回答がありました。
京 (けい)は 10の16乗ですから、10の12乗である兆円に換算すると、設置費用は60000兆円かかる勘定になります。
つまり、6万兆円あれば全世界の電力が賄える発電所ができる、ことになります。。。
あまりにも膨大な金額ですね。
ちょっとピンときませんので、最後のほうで扱ってみましょう。
■■風力発電
風の力で風車を廻し、発電機を廻し、電気を起こす。
風力発電の仕組みはシンプルですね。なので詳しい説明は省きます。(笑)
かわりに写真でも。
ちなみに風力発電がもっとも盛んな国はドイツです。最大級のものでは6メガワット級の“お化け風車”(高さ135メートル、直径127メートル)があるそうです。
↓↓こんな感じ。
↓↓つくっているところ。
で、その可能性は?
風力発電は、開発可能な量だけで人類の電力需要を充分に賄える資源量があるとされる。日本では電力需要の1~数割程度の資源量が開発可能であると推定されている。 世界全体では少なくとも約72TW(テラワット)が風力によって発電可能とされる。これは世界全体の電力需要量(14TW)の約5倍に相当する。ウィキペディアより
らしいです。
では、風力発電で世界電力のすべてを賄うとどのくらいの金額がかかるか?
・・・・調べて見ましたが、YAHOOにもGOOにもありませんでした。。。
こういうときはるいネット。この投稿を元にザックリ概算してみましょう。
■新エネルギーの発電コスト比較(実績値を用いた試算/99年度)
風力発電(売電用) 16円/kwh
燃料電池(リン酸型) 28円/kwh
太陽光発電(住宅用) 81円/kwh
※火力発電 6.5円/kwh
太陽光発電の約1/5ですね。これがほぼ施設設置にかかる費用に近いと思います。
なので、
6万兆円 ÷ 5 = 1.2万兆円
お~、ぐっとリーズナブル(笑)になってきました。
■■鎖国するのに必要な金額は?
あくまでも電力にしぼってのはなしです。お間違えのないよう。
まずは全世界の使用電気量を調べてみましょう。
画像の確認
このグラフで計算すると、日本の使用電力量は全体の約8.2%になります。
ということは、
太陽光発電だと 6万兆円 × 0.082 = 4,920兆円
風力発電だと 1.2万兆円 × 0.082 = 984兆円
が発電所建設に必要な金額、ってことになります。日本はゴビ砂漠より日当たりが悪いので、太陽光発電はもっとかかるかも知れません。しかし、効率UPが見込まれる分野ですので、一旦このままとしておきます。
で、この金額をどう見るか???
日本の国家予算は、一般会計だけで80兆円くらいですから、風力でも10年分以上になりますね~。
こりゃちょっときついか。。。
ちょっとまてよ。
アメリカ国債が40兆円あるよな~。これ売ってしまえばいいか。
あと、石油・天然ガスの輸入額が9兆円/年くらいらしいので、このうち5兆円/年は浮くと考えれば100年で500兆円になるし。
残り500兆円は国家予算から割賦で出せばいいか。こっちも5兆円/年。内需拡大にもなるし、いいかもね。
こう考えていくと、可能性あるかも
そうなると困るのは、アメリカの支配層や資源メジャーになりますね。
逆に言うと彼らと縁を切ることが鎖国への必須条件なのかも知れません。
- by ohmori at 19:36 in 01.世界恐慌、日本は?

コメント
スゴイ、よく計算していただきました。太陽光より風力の方が安いというのは意外でした。
しかし、太陽光をえるのに、雲の無い宇宙に発電所って話を聞いたことがありますが、これって実現性無いんですか?
マイクロ波の宇宙兵器になるので、なかなか進みませんね。未来少年コナンのテレビ版みたくなるそうです。
wikiで確認してみてくださいhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB
ドイツでは風力発電の過剰分が、欧州大停電のトリガーになったことを思い出します。
さくらさん、コメントありがとうございます。
そうなんです、風力のほうが安いんですよ。詳しくはここを見ていただけると分かりやすいです。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=200201
計算はかなりザックリです。(笑)
ですが、目安というか目標にはできるのではないか、と思います。
宇宙には太陽光エネルギーを低減する大気がないので、理論上はより効率的ですね。土地代も要らないし。
課題としては、ロケットの打ち上げ費用を如何に安くするかと、宇宙で発電した電気エネルギーをどうやって地球に送るか、ですね。
特に、後者はどうやるんでしょうかね?
インスタント山伏さん、いつもありがとうございます。
「宇宙で発電した電気エネルギーの送電方法」紹介いただいてたんですね。
さっきのコメントをしたあとで気付き、WIK見てみました。
「マイクロ波またはレーザー光の地上への送信」はちょっと怖そうですね。ただ、人類にとって必要であれば追究すべき技術かも知れませんね。
あと、欧州大停電ってこれです?
http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/419.html
ドイツの風力発電過剰分をフランスに送っていたってことですかね?(逆質問ですみませんが、よろしければ教えてください)
ゴビ砂漠は海外なので、日本にまで引くまで
移動消費もありますし、何よりも国境が有るので
相手方の政治状況によって供給がストップされては
たまったものでは有りません。危険です。
やはり日本の家やアパートそれ自体が太陽光発電
出来るシステムを取り付けられるようにしたほうが
良いと思います。
日本にはすでに発電システムが開発されているけれど、日本ではほとんど使われていなくて、アブダビや
北欧など海外の国が日本のシステムを輸入している
ようですね。それで、日本では海外の先進国が
見向きもしなくなった原子力発電を地震大国ながら
抱えているという現実。30%ほどは原子力発電
みたいですね。
不夜城を辞めて、海外の先進国並みに残業無しで
飲み屋街も11時までとかの普通の人間生活に
すれば電力消費量も減ると思うのですが。
日本の企業の中には太陽光発電の効率アップの
研究に成功している素晴らしい企業もあるようですよ。
メディアではほとんど紹介されませんが、
私達は自分の生活や後世への正しい資産を残すために(紙切れだけではなく)もっと自ら情報を集め研究
して周りの人々を巻き込んでいく必要が有るのかも
しれませんね。
いつまでも資源エネルギーに頼っていないで、
国家産業として高性能の太陽光発電を大量生産して
格安で国民に提供して欲しいですね。
それが社会福祉にもなるのですから。
>国家産業として高性能の太陽光発電を大量生産し>て格安で国民に提供して欲しいですね。
お邪魔します。
最近私の周りで、中国はうらやましいよね、
有無をいわさずトップダウンで施策をできるからって
人間が増えました。
それに比べて日本の政治はぐだぐだで景気を支える
気がいもみれないじゃんと。
私は。。。このぐだぐだで思うようにいかない主義が
日本的で、日本流民主主義なんだと思い始め
ました。
根拠はありませんが、実はこのぐだぐだ主義こそ
人間に一番向いてるんじゃないかと思い始めた
今日このごろです。
中国やロシアのような、国家戦略を一気におしすすめる
と最後は破滅の道がまってるようでこわいです。
そのとおりです。停電も、政策も。
いい加減、とゆうものですね。
過剰発電により、発電機の負荷減少が追いつかず、かといって、欧州すべてが、電力の消費が少ない時間帯に突入、ブレークダウン。
過剰な政策により、一方方向に向き、方向転換が効かずにイクところまでイッテしまう。
NANANAさん、はじめまして。
日本はせっかくの技術を(格安で)海外に出し、
原子力やその他資源を買わされているんでしょうかね?
いい加減、言いなりの外交はやめて、自国のために発言できるようになりたいものです。
引き続き、追究を深めて周囲の人をぜひ「巻き込んで」行きたいですね。
バランスさん、いらしゃいませ。
>私は。。。このぐだぐだで思うようにいかない主義が
日本的で、日本流民主主義なんだと思い始め
ました。
和を持って尊しとなす、といわれるように、協調性を最重要視する特性がありますよね。
これまでは、そこを諸外国から付け込まれていいようにされてきましたが、経済危機を契機に諸外国が軒並みコケはじめてきた現在、日本人の特質が生きてくるんじゃないか、と私も感じています。
インスタント山伏さん、返信ありがとうございます。
発電しすぎでシステムがパンクしてしまった、ということですか。。。
EUの横のつながりは、かなりいい加減なんですね。
日本が鎖国するとしても、周辺諸国(例えば台湾やインドネシアやマレーシアなど)とはなんらかの繋がりが必要になると思います。
EUの事例は他山の石にしたいですね。
インスタント山伏さんありがとうございます。
米国がES細胞の商売?に本腰を入れる
ようですが、いずれ<方向転換が効かずにイクところまでイッテしまう。>となり、のちにES細胞業界の
サブプライム破綻と呼ばれる時代がまってる
きがしてぞっとします。
この場合の被害は、人体の危機的状態が
世界中に蔓延するきがします。
本当に先が見えない世紀となってしまい、人類文明
の終着駅はやはり破滅なのでしょうか・・・・
ohmoriよろしくお願いします。
>日本人の特質が生きてくるんじゃないか
そうなればいいのですが、世の中甘くなくて
いずれ日本はなくなるようなきがしています。
ロシアが北海道から東京の半分、東京の
半分から沖縄までを中国にもっていかれる
日がやってきそうなきがします。
でも自分はそれでいいと思います。永遠に
単独国家が存続する必要はさらさらないですから。
でも、日本語は地球の歴史として残すべき
価値があると思います。
バランスさん、こんにちは。
>いずれ日本はなくなるようなきがしています。
永遠に存続するのは難しいかも知れませんね~。
ただ、日本人の特質(縄文体質とかよく言われますね)が日本のみならず、世界を救う可能性すらあるんじゃないかと感じてますがどうでしょう?
現在は「100年に1度の危機」とか言われてますが、
実は国家と市場が登場して以来、約3000年(くらい?)ぶりの危機、というより転換期に差し掛かっている、と踏んでいます。
で、国家と市場が登場する前は人類は小集団で生活を営み、穏やかで豊かな日々を送っていたといいます。
↑縄文時代がまさしくそうですね。
なので、国家と市場が共倒れになった現在、これまで大規模な侵略を受けておらず、縄文的体質を色濃く残す日本人の思考・特質が生きてくるんじゃないか、と考えているわけです。
当然、縄文時代のやり方ではダメなので、現在の状況に適応させることが課題ですね。その前段としてこのブログを運営し、勉強したりしてます。
ohmoriさん
>実は国家と市場が登場して以来、約3000年(くらい?)ぶりの危機、というより転換期に差し掛かっている、と踏んでいます。
だとしたら、我々はとんでもない時代に生きてることに
なりますね。当ブログタイトルのように、金貸しがたくらんだ危機なのか否かはわかりませんが、どうゆう
結末であれ、時代の証人としてこれから起こる
変動を記憶して後世に残せればいいと思います。
返事は結構です。