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2009年09月20日

FRB資産状況090916:年度末、連邦準備銀行の命運は・・・?

写真はNY連銀とその地下に保管されている5千トンの金塊の一部。なんと見学ツアーがあるらしい。さて、そのFRB、Benjamin Fulfordが、「米国の予算年度末である9月30日に倒産がほぼ100%確実」だと、米国のインターネットラジオ番組で断言したという。景気底打ちを強調するマスコミ報道の中、本当の状況はどうなっているのか?・・・・・前回8月9日の記事はこちら。

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■ベンジャミン・フルフォードの“予言”
まずはBenjamin Fulfordの発言内容から見てみよう。米国のオルタナティブニュースサイト、Rense.comの7月22日のインタビュー(放送は9月1日)である。

9月30日に,アメリカは,デフォルトする、と。幾度もこれまで繰り返して述べているが、9月30日は予算年度末だが、Fedは支払いが不能になるため,破産するのだそうだ。で、今回さらに一歩踏み込んで、このデフォルトについて,国民に知らされるのは(その一週間後の)10月7日であり,遅くても10月22日である,と具体的な日程まで断言している(2:20)。
情報源は,女王の諜報当局であるMI6の長官(インターネットで実名はすぐ出せる)、英国王室メンバー(女王の第一いとこ)、銀行家エドモンド=ロスチャイルドの第一いとこ等だと言う。彼らがこれまで提供してくれた情報はどれも重要でかつ,言った通りのことが起きた、だから今回受けている情報も100%の確度精度を持っていると考えているという。

では、FRBのバランスシート及びこの間の動きは・・・・?


■不良資産5割、米国債の直接引き受けは終了
9月16日のFRBのバランスシート。
左のグラフが資産、右のグラフが負債・資本(クリックで大きくなります)。

左図で分かる通り、FRB資産は総額約2兆ドル強(約180兆円)を保ったまま、この半年で内容が大きく変化した。金融安定化のため買い取ったMBS(緑)、政府機関債(黄)が増え続け、、CP(赤)とあわせて資産総額の4割に達した。これにメイデン・レーン関連(ベアスターンズ、リーマンなどの破綻処理会社への支出)、TAF(担保の緩い融資)を加えると52%になる。これらは市場で売れない証券、調達できない資金の代替措置だから、つまり不良債権率50%超ということだ。


3月下旬から始まった3000億ドルの米国債の直接購入によって、保有米国債は7598億ドル、資産総額の約35%となった。この直接購入は10月末の打ち切りが発表されている(bloomberg)。4月1日~9月16日のFRB保有米国債の増加額は2675億ドル。既に当初予定の9割を消化してしまっている。


報道では、米国債買取りの打ち切りは「景気が底を打ったため」とされているが、この発表があった8月段階でも、米国債の新規発行額に対してFRBの保有額の増加は33%になる。つまり、つい先月まで新たに発行される米国債の3分の1はFRBが支えていた(下表)。

treasury0908.jpg


■FRB・ドル基軸体制を巡る米国内外の動き
バランスシートの内容とは別に、FRB周辺及びドル体制を巡って、この間気になる動きが幾つかでている。


ロン・ポール議員のFRB透明化法案、下院で支持拡大(7月8日)
FRBの権限強化を目指すオバマ政権と真っ向から対立するこの法案は、その後、報道がなりを潜めているが、豆長者さんの9月10日のエントリーによれば、75%の国民の支持、下院の三分の二近くの支持、上院の四分の一近くの支持を受け、下院金融サービス委員会での公式な公聴会が9月25日に開催される予定になった。


緊急融資に関する情報公開でFRB敗訴(8月24日)
ブルームバーグLPが昨年11月7日に起こした、FRBによる金融機関への緊急融資に関する情報開示を求める訴訟で、開示を拒否してきたFRBが敗訴した。


FDIC(連邦預金保険公社)の資金が枯渇(8月末)
金融機関の破綻処理を担うFDICの資金が、今年既に90行を超えた銀行破綻を受けて急減。6月末で残り104億ドルとなり、財務省からの補填が不可避となっている。


UNCTAD(国連貿易開発会議)が新国際通貨制度創設を提言(9月7日)
2009年の年次報告書で、ドルに代わる国際通貨制度の創設を提言した。具体的なシステムまで踏み込んで言及しており、国際機関の公式発表としては世界初。


ドルキャリー・トレードでドル安が進行
低金利が続くドルを借りて、コモディティ(金・原油etc)をはじめとする海外投資が活発化。ドルは90~91円台へ。ウォール街の米国資産持ち逃げという見方も。


■FRBの命運やいかに?
今後、米国では商業用不動産バブルの崩壊が避けられず、銀行破綻も500行に至るとの予測もある。つまり、米政府は今後も国債の大量増発が避けられない事態が続く。普通に考えれば、ここでFRBの米国債買取りを本当に取り止める決定は自殺行為に近いのではないだろうか?


郵政民営化の見直し、米軍基地移設問題をはじめ、米国支配からの脱却路線を打ち出している民主党政権が誕生した9月16日、バーナンキFRB議長は、「米国の景気後退は終わった可能性が非常に高い」と述べた。米国の状況を見ると、これは断末魔の捨て台詞のように聞こえてくる。

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