2009年10月17日
『経済学って、本当に正しいの?』 3
経済学って、本当に正しいの?と銘打ってこれまでの経済に対する常識を検証していくシリーズ。今回はその第3回です。
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鳩山政権誕生後1ヶ月。10年度予算の概算要求が95兆円を超えるというニュースがマスコミを賑わせています(リンク)。一方で、税収は40兆円を割る可能性もあると指摘されており、このままでは、国債発行額が税収を上回るという戦後初の事態となりそうです。
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民主党は、「マニフェストを盛り込んだ結果だ。」としていますが、結局は景気対策のためのバラマキ先がちょっと変わっただけなのではないでしょうか。『市場拡大』は政権が変わっても揺らぐことの無い命題になっているようです。
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では、この『市場拡大』という命題に、必要なものは何なのでしょうか?
■市場拡大に必要なもの(リンク)
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市場拡大期というと一般的に社会秩序が安定した時期だと考えがちです。確かに、戦火から逃れるだけで皆精一杯というレベルの(≒秩序が根底から全面崩壊するほどの)異常な戦乱下では商売どころの話ではありません。しかし、史実を辿ってみると次のような事実に遭遇します。まず、社会秩序が長期にわたって安定していた中世ヨーロッパでは市場はほとんど拡大していない・・・、また、日本の戦国時代は逆に城下町や宿場町の前身となる都市が繁栄し始め、市場は意外にも拡大していた・・・、これらの現象事実からは、市場の拡大期は安定期であるという捉え方は間違っていると思われます。
論理的に考えても、市場とは序列統合のすきまを突いた‘抜け道’であり、万全な国家体制は市場にとってはむしろ邪魔者です。つまり、市場拡大には序列統合内に一定の‘ひび割れ’があることが不可欠であり、極論するなら、市場とは不安定期の方が拡大しやすいと言えます。
では、一見安定度が高いように見える近代社会では、どのようにして市場は拡大してきたのでしょうか?。
その原動力は‘アンチ序列’の共認形成、つまり近代思想の蔓延ですが、別の角度から見てみると、近代市場はほぼ金融資本家が私腹を肥やすことで拡大してきたと言えます。したがって、国家を頂点とする序列統合に対して、金融資本家は「個人」や「自由」という近代思想を巧みに利用して、秩序を不安定化する共認形成に成功したとも言えそうです。ここからは、言わば近代思想と金融資本との切っても切れない蜜月関係が延々と続いていきます。
最近のマスコミの政府攻撃には辟易とするばかりですが、その黒幕にアメリカ金融資本の影が見え隠れするのも、彼らメジャーが日本の富を吸い上げるには、日本の序列秩序を不安定状態に置いておく必要があるからです。おそらく、近代思想の先鋒であるマスコミを操り、国家の目を盗んでは私腹を肥やすというシナリオは、アメリカ金融資本にとっては常套戦術あるいは古典的戦術なのでしょう。
市場拡大には国家統合における不安定要素が不可欠である・・・、この基本原理に対して一役も二役も買ってきたのが近代思想でありマスコミです。そして、この構造を巧みに利用してのし上がり、今国際市場を牛耳っているのがアメリカ金融資本(=ユダヤ資本)だと捉え直してみると、すべてが繋がるという気がします。
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今までは漠然と、平和で秩序が保たれていることが、経済が発展していく第一条件のように思っていましたが、「秩序に風穴を開けること」こそ市場が拡大するのに必要なことだったようです。考えて見れば、日本の高度成長にも朝鮮戦争特需は大きく関与していました。朝鮮戦争の戦車のスクラップで東京タワーが作られ、911で崩壊したビルの鉄骨で北京五輪スタジアムが建設され、まさに混乱と市場拡大期は表裏一体、禍福はあざなえる縄のごとしです。
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2009年のノーベル平和賞はオバマ米国大統領でした(この受賞については各方面から異論やら分析やらが出されていますが…)。その三日後に発表されたノーベル経済学賞を受賞したのは、インディアナ大のエリノア・オストロム教授、カリフォルニア大バークレー校のオリバー・ウィリアムソン名誉教授。奇しくも平和、経済両部門を米国が獲ったという結果になりました。
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ニュースによれは、経済学賞を受賞した2人は「経済自治に関する研究」つまり、「市場経済の仕組みが失敗したり、通用しにくい面を、政府の介入だけではなく、自生的な制度やルールによってどう補っていくか?」を研究してきたのだそうです(リンク)。
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何やらまた、「規制緩和の根拠付けとしての経済学」が補完されていきそうです。
- by kato at 18:14

コメント
>金融資本家は「個人」や「自由」という近代思想を巧みに利用して、
>秩序を不安定化する共認形成に成功したとも言えそうです。
政治家、経済学者、マスコミは「規制」「保護」の政策は国全体の
高度成長を実現する要因となった。
しかし、このシステムは「変化」に対しては機能せず、高度成長が
終了した今、この体制は不要で自由に競争した方が全体の利益に繋がる、
といった意見が多い。いわゆる「規制緩和論」である。
しかし近年、電力、貿易、雇用、通信、金融の自由化とか規制緩和が流行
のように行なわれて来た結果、果して全体の利益になっているのだろうか、
より貧富の差が拡大し、格差社会を作り出しただけではないだろうか。
マスコミが政府、その奥のアメリカから操られているのは、明らかですね。
例えばBSE問題も結局アメリカに押し切られたようで、牛肉の輸入は継続されています。
ところで、それ以外の輸入品の安全性についてはどうなっているのでしょうか?マスコミからはほとんど報道されませんが、びっくりするくらい多くの違反品が日本に入ってきています。
厚生労働省 輸入食品監視業務 違反事例速報http://www.mhlw.go.jp/za/0803/c09/c09-09.xls
輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例http://www1.mhlw.go.jp/topics/ysk_13/tp0419-1q.html
そのことを一言も報道しないマスコミには怒りを、何ら対策をしていない官僚や政治家には腹立たしさを感じます。
近代市場の拡大は、国民国家間の戦争の歴史と言っても過言ではない。
欧州では、18世紀初頭にナポレオン戦争、主要国の王位継承戦争が頻発する。また、欧州列国が、インド、アフリカ、中国への植民地戦争を行っている。
19世紀には、大きな普仏戦争がある。
20世紀前半は、二度の世界大戦。
明治以降の日本の市場拡大でも、日清戦争・清国からの巨額な賠償金が拡大の原資となる。日露戦争では、国土拡大で、市場の外延拡張が行われている。
戦争による富の収奪が、近代市場の拡大原資であるとの論も成立する。
附)囲み部分は何処からの引用でしょうか?