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2009年11月12日

アメリカの政府紙幣の歴史~グリーンバック紙幣

これまで、政府紙幣の可能性を探索してきました。
政府紙幣の可能性を探る~今までの記事を振り返って~
政府紙幣の追求によって見えてきた「貨幣システム」の問題性
政府紙幣の可能性を探る~減価する貨幣の実例~
ゲゼルが見た減価する貨幣の様子
政府紙幣の可能性を探る~減価する貨幣だけでは足りない~

今回のシリーズでは、政府紙幣の実例を紹介します m034
なんと…アメリカ政府による紙幣の発行実例があったのです Shocked


それは、第16代アメリカ合衆国大統領であるエイブラハム・リンカーン(1809年 - 1865年)の発行した「グリーンバック紙幣(緑背紙幣)」☆☆


グリーンバック紙幣は一般的には、インフレを起こしたという評判の悪い紙幣なのですが、実際はどうだったのでしょうか?

8639251%5B1%5D.jpg


第1回では、グリーンバック紙幣ができた歴史
第2回は、金貸しの逆襲
第3回は、FRBの設立まで

を見ていきます。
それでは、「金融界の実情」からグリーンバック紙幣ができた歴史を追っていきましょう m096 m190


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グリーンバック紙幣は、リンカーンアメリカ南北戦争の時に、北部政府が戦費をまかなうために発行し、1862年に発行が開始され1879年まで続けられた紙幣のことです。

なぜリンカーンが政府紙幣を発行したのか?
それは、1775年のアメリカ独立戦争にまで遡ります m259


イギリスからの重税に反発して、アメリカが独立運動を起こしたというのが歴史の時間に習ったことなのですが、当時世界最強を誇った海軍を持つ英国に対してあまり勝算のない戦争を挑む必要があった程、アメリカへの税金は重かったようです。


なぜイギリスがそのような重い税金を課税する必要があったのかというと、当時のイギリスは今のアメリカと同じで常に何処かで戦火を交えていたので、国王ジョージ3世が巨額の戦費を借りてしまった英国銀行への利子の支払いが巨額で、イギリス国内におけるこれ以上の増税は無理だったので、植民地のアメリカに課税したためなのです。


つまり、中央銀行からの借金返済のためにイギリスはアメリカに重い課税をし、アメリカ独立戦争が起きたという訳です Shocked m008


そして、1783年アメリカは独立しました。


金貸したちは、植民地だったアメリカが独立を果たし、このまま大きな国として成長してくことを脅威に思い、アメリカという大陸をバラバラにしようとしたのが1861年に起きた南北戦争なのです m196 m273


当時、南部と北部との経済・社会・政治的な相違が拡大していました


南部では農業中心のプランテーション経済が盛んで、特に綿花をヨーロッパに輸出していました。プランテーション経済は黒人労働奴隷により支えられていました。南部の綿花栽培の急速な発展は、イギリス綿工業の発展に伴って増大した綿花需要に負うもので、イギリスを中心とした自由貿易圏に属することが南部の利益だったため、南部は自由貿易を望んでいました。


一方北部では、急速な工業化が進展しており、新たな流動的労働力を必要とし、奴隷制とは相容れず、ヨーロッパ製の工業製品よりも競争力を優位に保つために保護貿易が求められていました。


つまり・・・

…農業(綿花)→輸入してくれるイギリスと仲良くしたい→自由貿易
…工業    →工業製品が得意のイギリスはライバル →保護貿易


金貸したちは、南と北のどちらを支援するでしょうか??
これを見ても明らかなように、もちろんですね Wink イギリスの金貸したちは、南を支援しアメリカが一国として経済的にも、政治的にも発展しないようにしていたと言えます。

この金貸したちの思惑に気付いていたリンカーンは、「アメリカをなんとしても統一させたい!」と思い南北戦争に挑みました。

リンカーンは奴隷制に反対して、南北戦争を開始したように学校で教わりましたが、実際はだいぶ違うようで、彼には奴隷を解放する意思は最初はなかったようです Shocked m051
ここで、リンカーンの隠された思いを紹介します☆
リンカーンの言葉です m118


“それが現実に存在する州の奴隷制の妨げをする目的は直接にも間接にもありません。私にはそうすることの法的権利はないと信じますし、そうする意向もありません。”
”私の最重要な目標は統一国家を存続させることであって、奴隷制を破棄することでも維持することでもありません。もし奴隷解放なしで統一国家を維持できるならそうしたでしょう。”(引用先:金融界の実情


リンカーンと言えば、「奴隷解放」!のイメージでしたが、本当の目的は、アメリカを金貸したちから守り、統一するためだったんですね m034


さらに続きます。

リンカーンはこの時戦争を維持するための資金を銀行に借りに行きますが、アメリカを2分したい銀行家達は高利貸し並みの27%の利子を要求します。


自ら戦争のきっかけを作り、敵対する方に高利で金を貸す。金貸したちは、勝敗がどちらに転んでもいいように巧みに手を打ちます m252

しかし、

そんな高利では国家が破綻するのは目に見えていますので、リンカーンは借りずに引き下がります


そして時の財務長官チェースにどうしたら戦費を工面すればいいんだろう、と泣きをいれたところその財務長官は、
”リンカーンなぜ悩むの。そんなことは簡単だよ。財務省が印刷する紙幣を法的に有効な通貨と認める法案を議会で可決させればいいんだよ。そしてその印刷した紙幣で兵隊達の給料を払って、そのお金を使って軍需物資を調達すれば今度の戦争だって勝つことができるよ。”


リンカーンは長官に国民はそんな紙幣を信用するんだろうか?と聞きます。
財務長官は
”もし君がその通貨を法的に認めさえすれば、国民はこの事に関しては選択できない。 (通貨決定の権利は)憲法によって明確に議会に与えられているんだから、国民は政府の決定を全面的に承認し、(新通貨は)今まで流通していたいかなる通貨とも同じように価値があるのだよ。” 


歴史に”もし”はありえないそうですが、この友達の一言がなかったら、リンカーンが南北戦争に勝利していたかどうかは疑問だと思います。
彼は1862年と63年の2年間で450億ドルの新紙幣を発行します。他の紙幣と区別する為に、紙幣の裏側に緑のインクを使ったのでグリーンバックと呼ばれています。彼はこの利息なしのお金を使って、南北戦争に勝利したのです。


こうしてリンカーンのグリーンバック紙幣により、統一を果たしたアメリカ Razz m034
これに対し、アメリカの分断に失敗した金貸したちは、次なる手法を考えたのです。
それが、1863年に成立した「国立銀行法」。法を整備することで、金融システムの支配に切り替えていったのです。


では、次回は「国立銀行法」から始まる、金貸したちの逆襲劇をお届けします!お楽しみに Wink m029

コメント

紙幣の話とは関係ないのですが、アメリカ独立戦争の原因について少し。
 此方アメリカの例えばハワードジンHoward Zinn,Gore Vidalゴアヴィダル等の歴史書によると英国政府が東インド会社に与えた紅茶の独占権によりアメリカの商業資本家達が利益を失い其れが独立運動の動機の一つであったと言う事です。つまりアメリカに定着した新興資本が利益を守る為に起こした戦争だと言う事です。だからインデアンに扮装し英国船の積み荷の紅茶をボストン湾に投げ込み“ボストン ティー パーティー”と呼んだ訳ですよね。建国の父と呼ばれている人々には裕福な人は居てもプロレタリアットの様な貧乏人は居なかった事も独立戦争は利益の為の戦争だったようですね。
 独立賛成人口もかなり少なかったらしく少数の過激派の行動とも考えられるとの事です。実際、当時英国政府は独立派をテロリスト呼ばわりしていますから歴史とは面白い物ですね。
 税金については独立後もっと高くなり、独立戦争に参加した英雄達でさえ破産の憂き目に会いフランスの義勇軍人ラファイエットから褒美のソードを授与された程の戦争の英雄Daniel Shaysダニエル シェイズ“Shays' Rebellion シェイズの反乱”で有名な様に新米連邦政府対する反乱が相次いだ様です。
 これ等の反乱は徹底的に弾圧された様です。アメリカと言う国は元々資本層によって無理矢理建国された様です。

  • ejnews 2009年11月15日 00:25

>ejnewsさん
コメントありがとうございます
まさか紅茶が独立戦争のきっかけになっていたなんて驚きです!アメリカ人=紅茶という印象がなかったので意外でした。独立戦争には、様々背景が絡み合っているんですね。勉強になりました☆
知られていない事実は何なのか、これからも一緒に追求していきたいです!

  • kidami 2009年11月22日 00:01

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