統合サイト るいネット
RANKING
ninkiburogu.gif にほんブログ村 経済ブログへ kutsurogu.gif
NEW ENTRIES
PROFILE
ARCHIVES

2010年01月28日

「新しい経済システムを考える」 1.2009年に得た厳しい教訓

 サブプライムローン問題に端を発した米国の住宅バブル崩壊を切っ掛けに多分野の資産価格の暴落が起こり、2008年9月に米国の名門投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、世界的な金融危機の引き金となったリーマン・ショックから早1年半が過ぎようとしています。

20080926-00000488-reu-bus_all-view-000.jpg796495c5.jpg


 世界的に銀行や企業の倒産が相次いだ経済の混乱期から、漸く景気低迷の底を打ち、回復の兆しが表れたと言われ始めましたが、失業率は回復するどころか高止まりするとの予測もあり、先行きはまだまだ不透明な状況です。


 この不透明な状況が続く原因は何か?
 それは、リーマンショックから始まった経済の混乱期に得たものは何だったのかを、明確に理解できていない事にあるように思います。


 そこで今回は、るいネットでも紹介されているノーベル賞経済学者のジョセフ・E・スティグリッツ教授の寄稿をもとに、この内容に迫ってみたいと思います。


↓次に行く前に押して行って下さい。
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 経済ブログへ 


 スティグリッツ教授は、アメリカ人の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞。1997~2000年の間、世界銀行の副総裁を務めた人物です。
 Econometric Society(国際計量経済学会)の会長も務めた日本の経済学者である宇沢弘文の門下生でもあります。


 スティグリッツ教授は、現在のグローバリゼーションの「失敗」と「原因」を以下のように説明しています。

「グローバリゼーションは世界の人々に幸福をもたらすはずだった。だが、実際にはごく少数の金持ちがますます裕福になって、格差を広げただけだった。そしてこういう結果を招いた背景にはアメリカの横暴がある」

(中略)

グローバリゼーションは本来、先進国と発展途上国の双方に利益をもたらすはずのものだが、この「ゲームの支配者」は発展途上国に対して非常にアンフェアだった。そのためこれらの国のほとんどで失業率が上昇し、先進国と途上国の格差は増大した。さらに先進諸国における国民の貧富の差すらも拡がった。金持ちはより金持ちに、貧困層はますます貧困になっていったのである。グローバリゼーションが不平等をさらに拡大させたことは事実だ。


「国際フリージャーナリスト大野和基の現地取材リポートの裏側」より引用


そんな彼が「2009年に得た厳しい教訓」として執筆した寄稿を紹介します。


るいネットより引用

『ジョセフ・スティグリッツ教授特別寄稿「もう同じ過ちは繰り返すな! 2009年に得た厳しい教訓」』リンクより転載します。

----------------------------------------------------------------

ノーベル賞経済学者のジョセフ・E・スティグリッツ教授(コロンビア大学)は、世界は2009年に5つの教訓を学んだという。どれも重要だが、どれも過去、学んだことのあるものでもあった。われわれはいつになったら経験を生かせるのか。


<以下続く>


続きは以下のリンクからお読みください。
「もう同じ過ちは繰り返すな! 2009年に得た厳しい教訓」~ジョセフ・スティグリッツ~①
「もう同じ過ちは繰り返すな! 2009年に得た厳しい教訓」~ジョセフ・スティグリッツ~②


 ここでは5つの教訓が示されていますが、その内容を簡潔にまとめると次のようになります。


○第一の教訓 「市場は自己修正がきかない」
→市場経済において各個人が自己の利益を追求すれば、需要と供給のバランスは自然に調整され、結果として社会全体の利益が達成されるという考え方をといたアダム・スミスの言葉「見えざる手」は存在しない。
 自然に調整されるどころか、適切な規制がなければ市場は暴走し、その結果生じた損失は一般市民への負担として押し付けられる。


○第二の教訓 「市場は、所期の意図どおりには機能しないことが多い」
→市場に流される情報とはほとんどが「有利な情報」であり、「不利な情報」は捨象、隠蔽される事が多い。
 その意味で市場に流れる情報は不完全な場合が多く、当初に期待した通りの結果を生まない。
 そして、この不完全な情報によってもたらされたリスクは、一企業内に止まらず、金融システムを通じて世界中に蔓延していく。


○第三の教訓 「ケインズ派の政策は機能する」
→経済が停滞している時には、市場に変わって政府が財政投資を行い、景気政策を取る事が有効であるとするケインズの考え方に基づいて、早期にそれを実施した諸国は、今回の危機からいち早く回復した。
 しかしその事実を、マスコミや金融専門家はほとんど取上げようとしない。


○第四の教訓 「金融政策とは単なるインフレ対策だけではない」
→インフレとは、流通する紙幣量の増加(フロー)による貨幣価値の低下と、それによって引き起こされる物価上昇が中心的な内容であり、金融政策の主眼もそこにある。
 しかし今回の金融危機を引き起こした要因は資産(ストック)バブルである。
 今回の金融危機は「フロー」ばかりを注視して、「ストック」に無頓着になった中央銀行の無力さが際立った。


○第五の教訓 「全てのイノベーション(技術革新)がよりよい社会に繋がるわけではない」
→金融工学におけるイノベーションとは、規制や会計基準を逃れる為のものである。市場をより効率的で安定したものにする事を意図したものではない。
 それ故に社会を大混乱に導いたのである。


 これらの教訓から、私たちは「今の金融システムでは社会をよくすることは出来ない」ということを学ばなければならないと思います。


 今回の出来事を、これまで繰り返されてきた景気の波の一つのように捉え、ただひたすら回復を待つだけでは、今の不透明な状況からは抜け出せません。
 今の状況から抜け出す為には、新しい経済システムの追求が必要不可欠なのです。


 次回からは、今の金融システムに変わる「新しい経済システム」を追求していきます。

コメント

コメントする

comment form

この記事のトラックバックURL

trackbackURL:

トラックバック

掲示板
リンク
SEARCH
CALENDAR
2010年08月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
 
 
 
 
POWERED BY
OTHER

ブログパーツ レンタルCGI アクセスランキング