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2010年03月29日

「市場の原理(価格格差の秘密)」-2 ~市場の拡大

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     (「ランベール館の舞踏会」画像はこちらからお借りしました)
前回は「市場の誕生」について扱い
『武力支配国家が成立して安定してくると、富と権力が世襲され、生涯固定の身分制度となり、確固とした身分序列体制が確立する。身分を駆け上がる可能性が閉ざされた中で、私利私欲を満たす可能性は、騙しと掠め取りしかない、これが古代市場の誕生となった。』と投稿しました。

今回は「市場拡大」の過程を扱います。
古代市場の拡大過程を端的に表した投稿がるいネットにありますので紹介します。

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■中世末期~近世~近代の「宮廷サロン」 (リンク

> 古代・中世・近世を通じて、また西洋でも東洋でも、その身分によって生存を保障され、生存圧力を捨象した支配階級は、忽ち解脱収束して性欠乏を肥大させ、宮廷サロン(=規範破りの自由な性市場)で遊興に明け暮れる只の消費階級に堕落してゆく。(実現論2_7_01

> この消費階級の主役は、宮廷サロン=規範破りの自由な性市場で性的商品価値=性権力を獲得した、支配階級の女たちである。国家に集積された巨大な富を消費する消費階級が存在する以上、その消費の場=性市場に、私権の獲得を狙う遊牧集団etc.が交易集団に姿を変えて、金・銀・宝石や毛皮・絹織物etc.を持って群がってくるのは、必然である。つまり、私権の強制圧力は、必然的に支配階級⇒堕落した消費階級を生み出し、自ら働く事なく遊興に明け暮れる消費階級は、その性市場を母胎にして、必然的に(私権の強制圧力に追い立てられて働くしかない)生産階級に商品市場を作らせる。(実現論2_7_02

★『宮廷サロン』とは、実際どのような場であったのか?
↓↓↓ 以下のページが参考になる。
サロンの歴史1(イタリア):サロンを彩るヒロインたち リンク 
ルネサンス雑学メモ リンク 
サロンの歴史2(フランス):17世紀~19世紀のフランス リンク 
ロココ雑学メモ リンク 
↓↓↓ 以下の書籍も参考になる。
『ヨーロッパのサロン―消滅した女性文化の頂点』
ヴェレーナ・フォン・デア ハイデン‐リンシュ (著)、石丸 昭二 (翻訳) 法政大学出版局 (1998/03) リンク 

華やかな芸術が花開くと同時に、その裏では、自由な恋愛や不倫が繰り広げられ、性幻想→性的商品価値を高めるために、(諸国を侵略し掠奪した富を原資として)気の遠くなるほどの膨大な消費が行われた。
こうした宮廷サロンを起点とし、近世~近代以降は都市全域に自由な性市場が繁殖してゆく。そしてこの自由な性市場⇒性幻想・快美幻想への可能性収束を原動力として、市場は拡大してゆく。

当時の様子を表すサイトとして次のサイトも参考になります。
・ローマ帝国の皇帝一族や将軍たちに愛された宝石(ブラックオパール)・・・(リンク
 
・色々な効能の宝石(男性にモテる・・・)・・・ (リンク)    
・高級な毛皮は宝石などと同様、財宝として取り扱われた・・・ (リンク)  

これらの投稿にあるように、武力支配国家が安定してくると必然的に堕落した消費階級を生み出し、自ら働く事なく遊興に明け暮れる事になる。消費階級(主役は支配階級の女たち)の自由な性市場は性幻想・快美幻想への可能性収束を原動力として市場拡大して行ったのです。

この時代の主役である支配階級の女たちを端的に表した投稿をるいネットより紹介します。
 
■ 市場と女 ( リンク )

>女の性的商品価値を一層高めてくれそうな宝石や絹や毛皮を主要な交易品として、拡大していった。
>幻想共認(幻想への可能性収束)によって作り出された、市場商品の価格と一般農産物の価格との価格格差こそ、市場拡大のテコとも原動力ともなった市場の秘密の仕組みである。 (リンクより)

キラキラしたもの、ヒラヒラしたもの…、女の子が「きれーい!かわいーい!」って言えば高価な値が付く。
雑誌は「あれがきれい」「これがかわいい」と押し付け、女の子の誰もそこに根拠なんて考えない。

「そんな気がする」だけの幻想共認、たしかにこれに乗らなくなったら、お給料、今の半分以下でやってけるかな。てことは市場が半分以下になるってことだけど…。

でも、「おしゃれは女の醍醐味」「おしゃれに興味が無い=女を捨ててる」ってくらい“女”と一体になってて捨てきれない。

>力の序列原理も、互いに顔が見える範囲の集団内部でこそ有効に機能する原理であり、それだけでは数百万人もの超肥大集団=国家を統合するには無理がある。互いに顔の見えない社会を統合するには、統合指標(評価指標)となる観念の共認が不可欠になる。
>最終的には身分(肩書き)という観念の共認によって国家は統合されており、武力時代の評価指標とは、この身分観念に他ならない。 (リンクより)

男が「肩書き」を力の統合指標として共認したように、女は「値段」を性的価値の統合指標として共認したのかも。

14~16世紀ルネサンス・大航海時代では、華やかな芸術が花開くと同時に、その裏では、自由な恋愛や不倫が繰り広げられ、性幻想→性的商品価値を高めるために、(諸国を侵略し掠奪した富を原資として)気の遠くなるほどの膨大な消費が行われた。こうした宮廷サロンを起点とし、近世~近代以降は都市全域に自由な性市場が繁殖してゆく。

そしてルネサンスの背景には、大商人(金貸し)の台頭があり、大商人(金貸し)の台頭の背景には十字軍遠征があった。十字軍遠征は11~13世紀の約180年間にわたって行われたが、その間に教皇の権力は失墜し、それまでの諸侯や騎士は没落していった。
代わって、王権が強化され、国王に取り入った金貸しが台頭していった。

そして、15世紀頃メディチ家のような大金貸しが政府の実権を握るようになる。
この時代、国家と市場は共に依存しあい成長して行き、私権による序列体制が強固になっていったのです。

”男が「肩書き」を力の統合指標として共認したように、女は「値段」を性的価値の統合指標として共認した”
この言葉も当時の支配階級の意識を端的に表現していると思います。

本来、女の「おしゃれ」は、集団の期待(食糧の採集、男たちに性的充足を与えること=自らの性的充足を得ること)に応えて女を磨くものであったが、宮廷サロンの女の「おしゃれ」は、幻想を抱かせ女の性的商品価値を高めるためのものとなったのです。

女は「高価な宝石や絹や毛皮を身につけている女が性的商品価値が高い」また、「性的商品価値が高い女が好むものが付加価値があり、高値がつけられる」と言うような共認をしていたのである。

今回は市場の拡大過程としてルネサンス時代まで扱いましたが次回は産業革命から資本社会の成立を扱ってみます。
 

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